ウィル・ペニー|MOVIE WALKER PRESS
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ウィル・ペニー

1968年3月2日公開,0分
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映画初登場の新人トム・グリースが監督した西部劇。「エルダー兄弟」のルシエン・バラードが撮影を担当、音楽はデイヴィッド・ラクシンがあたっている。出演は「誇り高き戦場」のチャールトン・ヘストン、「グレープ」のジョーン・ハケット、「007は二度死ぬ」のドナルド・プレザンス、リー・メジャーズ、ベン・ジョンソン、ブルース・ダーンなど。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

少年時代から牧場の手伝いをし、牛をあつかうことにかけては、近在きっての腕のいいカウボーイとして知られるウィル・ペニー(チャールトン・ヘストン)は、ある日ダッチとブルーを連れて町に出かけたが、途中、クイントというならず者の一家とけんかしてしまった。このけんかでダッチーが重傷を負ったので、ウィルとブルーは近くの牧場にダッチーを運び、傷の手当てをした。その牧場には、カリフォルニアにいる夫に会いに行くというかザリン(ジョーン・ハケット)が、男の子を連れていて、ダッチーの手当てを手伝ってくれた。町に着くとウィルは、ダッチーを医師に預け、ブルーを町に残して、冬中の牧草の手入れをするため、草原に出かけた。この草原は、アレクスという男が管理しており、ウィルは、人里離れた小屋に冬の食糧を運ぶ仕事を頼まれた。その途中、ウィルはクイント一家に襲われ、馬と食糧と銃を奪われた。やっとの思いで小屋にたどり着いてウィルは、そこで吹雪に道をはばまれて避難していたカザリン母子に会った。カザリンは傷ついたウィルを手厚く看病した。ウィルは、生まれて初めて愛情の温かさを知った。だが、ウィルが小屋にいることを知ったクイントたちが、再び押しよせてきた。武器もなく、やっと元気をとり戻したばかりであるウィルは、彼らの言うままになるしかなかった。しかし、ウィルはクイントたちと争いやっと小屋を脱出した。ちょうどそこへブルーたちが救援に駆けつけ、クイント一味は倒された。牧場で冬を過ごすことになったカザリン母子は、ウィルに牧場に来るよう勧めた。カザリンはカリフォルニアに去った夫と別れ、ウィルと結婚する決心をしていた。だがウィルは、その申し出を断った。一生をカウボーイとして生きすでに50に近い。これからもカウボーイとして生きるほかはない。ウィルは、そう考えたのだった。アレクスに、自分がもらう金があれば、カザリンたちにやってくれと頼み、ウィルは立ち去った。泥によごれたウィルの顔に、涙が流れていた。

作品データ

原題
Will Penny
製作年
1967年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
上映時間
0分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.2
  • okara

    4
    2011/12/28

    公開当時の西部劇といえば下火になりかけてはいましたが、ほとんどがイタリア製の派手な物が多い中これは米国が本格的にしっとりと落ち着きのある作りで感激した思い出深い心に残る一作です。初老のカウボーイとしてチャールトン・ヘストンが好演その他ジョーン・ハケットの上品さや子役を始めTV「バークレー牧場」のリー・メジャースらの出演陣もすべて良かったです。

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  • 晴耕雨読

    4
    2010/2/14

     トム・グリース監督作品イコール駄作と言う先入観念が出来上がっていましたが、この映画でトム監督を評価しなければと思いました。主人公はチャールトン・ヘストンでカウボーイとなれば無敵の早撃ちガンファイターを想像しますが、「ウィル・ペニー」と言う名前のカウボーイは50歳を間近に控えたごく普通の中年男です。ローハイダーと呼ばれる悪漢たちの襲撃を受けても、颯爽と彼らを片付けるわけでもなく、ボコボコにされてしまいます。クライマックスのガンファイトも女性を除外して、3人対3人で接戦する設定がとても新鮮でした。

     過去の西部劇を振り返ってみると、エドワード・ドミトリク監督の「ワーロック」やトニーノ・ヴァレリー監督の「怒りの荒野」で全盛期を過ぎた早撃ちガンファイターのヘンリー・フォンダやリー・ヴァン・クリーフが流れ者の生活から、安定した生活を目指そうとしていました。「ウィル・ペニー」は若くて美しい女性・カザリンに恋愛感情を抱きますが、自分の年齢49歳を考えて彼女との恋愛を諦めます。50歳前と言えばまだまだ男の盛りと考えがちですが、彼らが生きているアメリカ大陸北部と言うことを考えなければなりません。牧場、農場を運営し一週間7日働き続けて、やっと越冬の備えが出来る状態で、若い女性とその息子を養っても、10年経てば「ウィル・ペニー」は60歳に手が届く年齢となってしまう。怪我や病気をすれば自分が重荷になってしまうと考えた男が選んだ選択が胸を打ちます。

     名画「シェーン」を思い出させる西部劇の佳作です。「okara」さんの「ガンファイター」レビューでのキャロル・リンレイは私も大ファンでしたが、「ウィル・ペニー」のジョーン・ハケットもキュートでした。

    【NHK衛星第二放送】鑑賞

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