ウォタルウ橋:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ウォタルウ橋
ウォタルウ橋
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ウォタルウ橋

1931年公開
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「旅路の終わり」の製作者として有名な英国のジョームス・ホエールが監督にあたった映画で、原作に批評家としても知られているロバート・シャーウッドの舞台劇、それをベン・レヴィーが脚色し「東は西」のトム・リードが撮影台本にまとめ上げたものである。主なる出演者は「想夫舞曲」「愛の暴風」のメイ・クラーク、舞台出のケント・ダグラス、ドリス・ロイド、「スキピイ」のエニッド・ベネット、エセル・グリフィス等でカメラは「西部戦線異状なし」のアーサー・エディソンが担任。

ストーリー

コーラス・ガールとしてロンドンの舞台に働き幾多の贔屓客を持って何不自由なく暮らしていた米国娘のマイラも、英国がヨーロッパ大戦に参加するとともに職業から離れ、2年後には卑しい街の女とまで成り下がってしまった。彼女の縄張りはウォタルウ橋付近であったが、ある日、突如襲来したドイツ軍のツェッペリンが縁となってマイラはカナダ兵士のローイと相識る仲となった。彼女の職業をしらぬローイは彼女をその侘住宅までおくり、滞った部屋代までもたて替えてたちさったが、その純情はかえってマイラを心苦しくさせ彼女は心にもない罵言さえ放った。だが帰った後になってみればローイはやはり忘れられぬ男となっていた。彼女はローイに幾ぶんなりとも返したい気持ちから翌日はウォタルウ橋に稼ぎに行った。その留守中ローイはまたマイラの住宅に尋ねて来たが彼もまたマイラを想う心で一杯だった。同宿のキティーは多年街の女をしているだけあって早くもそれと男の心を読みマイラとの結婚を極力すすめた。まもなくローイはマイラに再開を約して故郷に帰った。土地の名家である彼の両親はローイが帰宅した時、既にマイラの事を知っていて彼女を呼ぶようにと言う。ローイの招きに喜んでマイラはロンドンから走り向かった事はもちろんである。だがローイ一家が彼女の現在の境遇を知らずに歓迎し、剰へローイの未来の花嫁として迎えてくれることに対しては彼女も良心なく喜ぶんでいるわけにはいかなかった。いっそすべてを打ち明けんか、その成り行きは明白である。懊悩したあげくマイラはロンドンに飄然帰ってしまった。ローイは後を追った。しかし以前のマイラの住居を訪れた彼は意外なことを聞いた。彼女は売春婦だったのだ。いったんは驚いたもののローイの愛はそんなことで消えなかった。彼はウォタルウ橋へ急いだ。懐かしいマイラはそこにいた。ローイはマイラの境遇を知った上で改めて結婚すると誓った。がこの時ローイは再び戦線へ召喚をうけていた。兵士を運ぶトラックは来た。しかも空の彼方には近づき来るドイツ飛行船の爆音さえ聞こえる。マイラはようやく頷いた。彼女の同意を得たローイは喜び勇んで去って行った。やがてドイツ飛行船が橋の真上へ来たと覚しき頃、消灯の暗黒のなかからわずかな光が橋上に漏れた。飛行船はそこをめがけて爆弾を投下した。轟然たる爆音。目標となったものはマイラの悲壮な決意によって供されたマッチの光だったのである。

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作品データ

原題
Waterloo Bridge
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
大日本ユニヴァーサル社
初公開日
1931年
製作会社
ユニヴァーサル映画


[c]キネマ旬報社