マネキン英雄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
マネキン英雄
マネキン英雄
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マネキン英雄

1932年公開
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「ルンペン紳士」と同じくダグラス・フェヤバンクス二世主演映画。メアリー・マッコール・ジュニアの原作を「支配する声」のロバート・ロードが脚色し「シンガポール航路」「夜の大統領」のアルフレッド・E・グリーンが監督し、「支配する声」のソル・ポリートがクランクした。助演者は「砲煙」のメアリー・ブライアン、エマ・ダン、「春宵綺談」のウォルター・カトレット、リリアン・ボンド、ルイス・ビーヴァース等。

ストーリー

スコティ・マクレナハンは若い海軍士官であったが潜水艦で航行中、それが沈没する。かれは部下を一人づつ水雷発射管から出させ最後に一人残る。そこへ潜水夫が到着して仮死状態の彼を救い出した。部下を掬って最後まで艦に残った青年将校の話はセンセーションに飢えているアメリカへ響き渡り、スコティは一夜にして「英雄」に祭り上げられてしまいう。艦隊司令官から褒められるし、数百の新聞記者に包囲されるし、活動写真居は撮られるし、叙勲されるし、ニューヨークに着けばリンバーグそこのけの大歓迎会が開かれる。スコティは自分の行為が普通のことであると信じているだけ「英雄」扱いをされるのが嫌でたまらない。閉口して故郷へ逃げ帰るとそこにも歓迎の渦が巻いていて、会は夜半まで続いた。かれは疲労困憊して幼な友達のジャネットの家へ逃げ込み、話をしているうちに眠ってしまい、眼をさますと真夜中である。驚いて帰るところを新聞記者に捕まりスコ ティはジャネットと婚約したと報ぜられる。ジャネットは自分に結婚も申し込まずに婚約を発表したと言って怒るが二人は昔から愛し合っているので結局結婚することになる。蜜月旅行から帰って彼は工業会社に勤めることになる。その会社は潜水艦や飛行機などに必要はジャイロスコープの製作会社で「潜水艦の英雄」スコティの名を利用する目的で雇ったので彼は莫大な報酬をもらうけれど仕事は一つもない。有名な人間は辛いもので新聞や雑誌は絶えず彼の動静を発表するが記事に間違いや誇張が多く、その都度スコティは皆を争う。そのうちジャネットとも喧嘩して彼女は家に帰ってしまう。無意味なマネキン英雄商売が嫌になり彼は会社の作ったプログラムの実行を拒絶する。ところがまた一人の「英雄」が現れたので会社はその方に熱中しスコティは免職になる。スコティはやっとの思いでジャネットと和解し再び蜜月旅行に出発することになる。その途中彼は自動車に乗っている男女が汽車に轢かれそうになるのを救う。そこへ大勢が駆けつけて彼の英雄的行為を絶賛しようとするので彼はまた「英雄」に祭り上げられるのを怖れ一目散にジャネットと二人で逃げだすのであった。

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作品データ

原題
It's Tough to be Famous
製作年
1932年
製作国
アメリカ
初公開日
1932年
製作会社
ファースト・ナショナル


[c]キネマ旬報社