占領都市
-

占領都市

2024年12月27日公開、251分
  • 上映館を探す
  • みたい
    75
  • みた
    1
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

第二次世界大戦中の1940年5月から5年間、ナチス・ドイツの占領下におかれたオランダのアムステルダムで繰り広げられた虐殺の実態を、「それでも夜は明ける」のスティーヴン・マックィーン監督がA24製作チームとともに映画化したドキュメンタリー。

ストーリー

オランダの首都として栄えたヨーロッパ屈指の大都市アムステルダム。運河が流れる“水の都”としても知られる風光明媚なこの街には、第二次世界大戦中の1940年5月から5年間、ナチス・ドイツの占領下に置かれた恐怖の記憶が潜んでいた。その間、人々は人権や言論の自由を奪われ、ユダヤ人を中心に多くの犠牲者を出した。有名なアンネ・フランクのように強制収容所へ移送された者は10万7千人。統計では、その内の実に10万2千人が虐殺されたとされている。“二度とこうした歴史を繰り返さないために”と、A24と共に映画化を構想したのは、第86回アカデミー賞で作品賞など3部門を受賞した「それでも夜は明ける」の映画監督スティーヴ・マックイーン。英国出身のマックイーンは、歴史家の妻ビアンカ・スティグターが2019年に著した『Atlas of an Occupied City (Amsterdam 1940-1945)』を原作に、傑作「SHOAH ショア」をも彷彿とさせる4時間11分の大作ドキュメンタリーに仕上げた。アムステルダムを第二の故郷として暮らすマックイーンが目指したのは、単なる知識や情報としてではなく、場所をして語らしめ、当時の記憶を鮮烈に蘇らせるような映画だった。アーカイブ映像やインタビューによる回想はあえて使わず、35mmフィルムで130ヶ所に及ぶ“現場”を正確に捉えることで、計り知れない恐怖の日々を体感させる。子どもたちの声が響く賑やかな公園、美しいレンガ造りの家……。それらの美しい風景も、忌まわしい虐殺の記憶を持っている。これは、約80年前の過去と現在との距離を取り払う挑戦であり、マックイーンとA24にしか到達しえないスケール感と野心に満ちた記念碑的な映画だ。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Occupied City
映倫区分
G
製作年
2023年
製作国
イギリス=オランダ=アメリカ
配給
トランスフォーマー=TBS テレビ(提供:TBS テレビ)
初公開日
2024年12月27日
上映時間
251分
製作会社
Family Affair Films=Lammas Park=VPRO

[c]2023 De Bezette Stad BV and Occupied City Ltd. All Rights Reserved.
[c]キネマ旬報社