民衆の敵(1931):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
民衆の敵(1931)
民衆の敵(1931)
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民衆の敵(1931)

1931年11月28日公開、83分
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キュベック・グラスモン及びジョン・ブライト合作のストーリーをハーヴェイ・シュウが脚色し、パ社から移ったウィリアム・A・ウェルマンが監督し「天下無敵」のデヴラクス・ジェニングスが撮影したもので、主なる主演者は「地獄の一丁目」「千万長者」のジェームズ・キャグニー、「地獄の天使(1930)」のジーン・ハーロウ、エドワード・ウッズ、ジョーン・ブロンデル、ベリル・マーサー、ドナルド・クック、R・Eオコンナー、レスリー・フェントンの面々。

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ストーリー

シカゴの町に育ったトムとマットは少年時代から不良性を多分に持っていた。プティー・ノーズという悪党にそそのかされ万引きなど働いていたがトムの母親はわが子のこうした悪癖に少しも気づかなかった。そのうち、2人は年とともに純然たる悪党となりノーズの指図で毛皮泥棒を企てるようになった。だがこれは警官の知るところとなり、失敗に終わった。この時、無情にも彼らを置き去りにして姿を消してしまったノーズの行為は2人をいたく憤らせた。間もなくトムとマットは運輸会社のトラック運転手となり貨物抜き取りの事件からパッディーという大親分に匿われることとなった。世界大戦が勃発し、トムの弟で善良なマイクは出征し戦線において勲功をたてたが、トムは禁酒令の影響により酒が高くなったのをきっかけとし、マットと大々的に政府の倉庫に保管された酒を盗み出す仕事にとりかかった。悪党仲間は酒の密造に力を注ぎ始めた。トムとマットは親分バッディーと共々ネイルス・ネイザンというギャング狩猟の手下となりやはり酒の密造、密売に手を染め出した。自然これは従前からの密売社バッグスの領域を冒す結果となり双方はにらみ合いの間柄となった。この仕事のため多額の収入を得たのでトムは情婦を取り替え、マットは女房を迎えたりした。結婚式はキャバレーで行われた。この時おもいがけなくノーズにめぐり合ったので2人はノーズを追跡して殺害し恨みを晴らした。その後彼らの首領であるネイルスも奔馬のために不慮の死を遂げた。敵の首領の死を知るやバッグス方はこの時とばかり攻勢に出てきた。ある日、トムは暇乞いがてら母を尋ねてみると弟のマイクは廃兵となって帰宅していた。真面目な弟は兄のやくざ渡世を攻めて2人は争った。その頃バックスは機関銃を用いて暴れまわりマットをまず血祭りにあげた。トムは復讐のため単身敵陣へ乗り込んだが傷を負い、病院へかけこんだ。弟のマイクが見舞いに来て2人の中は直った。だが数時間後、トムの冷たくなった屍体は自宅に運ばれた。それは明らかにバッグス方がトムを病院から拐して殺害したものと知れた。兄のこの惨死体を見たマイクの心はたちまちバックスに対する憎悪に燃えた。やにわに手榴弾を手にした彼は決死の覚悟で敵の巣窟に向かった。

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作品データ

原題
The Public Enemy
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
W・B・F・N社
初公開日
1931年11月28日
上映時間
83分
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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