麦畑を荒らす者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
麦畑を荒らす者
麦畑を荒らす者
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麦畑を荒らす者

1933年公開
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「ビール万歳」「絶対の秘密」と同じラルフ・マーフィーが監督したチャールズ・R・ロジャース作品で、ニナ・ウイルコックス・プトナムの原作を先の2映画のケイシー・ロビンソンが脚色したもの。主なる出演者は「三角の月」「荒浪越えて」のリチャード・アーレン、「青空恋をのせて」「海賊(1931)」のチェスター・モリス、「君とひととき」「母性」のジュヌヴィエーヴ・トバンで、エリザベス・パターソン、ヘンリー・コルカー、チャールズ・セロン等が助演している。撮影は「暗夜行路」のミルトン・クラスナーの担当である。

ストーリー

マーティン家の2人の兄弟のうち次男ウォルトは父親の志しをつないで農園の経営に精励していたが、長男クリスは早くから都会にでて教育を受け、百姓として一生を田舎に暮らすことを嫌って大学を卒業するとシカゴにでて小麦取り引きの仲買人になった。彼は農家の出身であるだけに彼の有する小麦の生産についての適確な知識を利用して、たちまちのうちにシカゴ有数の大仲買人となり、彼の思惑によって小麦の値段は自由に左右されるまでになった。その間に彼は同業者中の有力者フリントの愛娘シンシアと相知り、その愛を得て結婚した。一方農村ではうち続く不況で小麦の値段は大暴落をし、マーティンの家出も土地をほとんど抵当に入れなければ鳴らぬ様な悲境に立たされた。ウォルトはこの不況を食い止めるためには、都会への小麦の輸送を中止し値が上がるまで次の年の生産をも制限するより外に策のないことを覚った。しかし、これには都会で小麦の値段を左右している取り引き所の応援を得なければならないので兄のクリスに助力を頼んだ。クリスは弟の願いをいれて猛烈な買い煽りを行ない、兄弟の協力によって小麦の相場は次第に吊り上げられていった。が春が近づくと共に農民は土地への誘惑から小麦の種まきを始める者が多く、ウォルトの努力にもかかわらず、その相場は再び転落して未曾有の記録的な安値を現出しシカゴの取り引き所は大混乱に陥ってしまった。ウォルトは最後の手段として主府ワシントンに赴き政府に陳情した結果、当局でも農村の惨状を捨ておけず救護法を発布して、小麦の最低価格を保証することになり農村には再び春がめぐって来た。クリスも財務的に刀折れ矢尽きたけれど、彼の手腕を知る妻の父親が彼を事業の共同経営者にしてくれたので一家は蘇った。

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作品データ

原題
Golden Harvest
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
製作会社
パラマウント映画 A_Charles_R._Rogers_Production


[c]キネマ旬報社