明眸危うし:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
明眸危うし
明眸危うし
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明眸危うし

1934年公開
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「白衣の騎士」「男の世界」のマーナ・ローイが「紅唇罪あり」「四十二番街」のジョージ・ブレントと共に主演する映画で、レオ・ビリンスキーが書き下ろした物語を「舗道の雨」「晩餐八時」のハーマン・J・マンキーウィッツが脚色し、「かたみの傑作」「春の火遊び」のサム・ウッドが監督に当たり、「男の世界」「奇傑パンチョ」のジェームズ・ウォン・ホウが撮影した。助演者は「女優ナナ」「恋の凱歌」のライオネル・アトウィル、「宿命の恋」「南国の川歌」のC・ヘンリ・ゴードン、「お蝶夫人」のジュディス・ヴォセーリ、レオ・G・キャロル等である。

ストーリー

欧州対戦の折り、スパイ戦華やかなりし裏に「逆スパイ」なるものが又活躍した。スパイをスパイするこの逆スパイの任務はスパイ以上危険な且つ重要な役目を果たしたのであった。アンネマリィはドイツスパイ部で聞こえた腕利きの「逆スパイ」であった。彼女は有名なドイツ美人マタハリがロシア士官と恋に陥り敵に内通する恐れのあることを早くも悟って故意と彼女がフランス当局に捕らえられ処刑される様に取り計らった女であった。彼女はさらに同盟国たるトルコのスタンブール要塞司令官アリ・ベイが英国に気脈を通じて居ることを見破り彼の罪を摘発すべく自ら買って出てスタンブールに乗り込んだ。偶然の機会から伯林で知り合った若いアメリカ人ビールは彼女が恐ろしい逆スパイの使命を帯びて居ることを知らず彼女の美貌にひかれて、無理にスタンブールへの同行を求めたのを体よく断ろうとする中にいつか彼女の方でもこの青年を憎からず思うようになった。アンネマリイは美貌を餌にアリ・ベイに近づき、自分もスパイであるように思わせるべく苦心した。彼女はその手段として同行のアメリカ青年ビールがスパイであるように一芝居仕組み、その上色仕掛けと莫大な報酬でアリ・ベイの気を引いてついに彼をしてアンネマリイはスパイに相違ないと思い込ませ彼に要塞の秘密を告げさせ動かぬ証拠を抑えてアリ・ベイを当局に引き渡す事に成功した。しかしドイツスパイ部首脳フォン・スツルムは彼女がその任務を捨てて、アメリカ人ビールと結婚してしまう事を惜しみビールは手違いから実際銃殺されたと偽ってアンネマリイに告げ、ビールは密かに船で国境外に連れ去った。そのときアンエマリイは既に恋の為に有能な逆スパイから弱い一個の女性に変化していた。恋人の死を聞いた彼女には全ての望み絶たれた。魂の脱穀のような淋しい身をアンネマリイは修道院に託して幾年かを送った後ビールとの再会の喜ばしい日はついに来たのである。

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作品データ

原題
Stamboul Quest
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
M.G.M映画


[c]キネマ旬報社