夜会服:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夜会服
夜会服
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夜会服

1927年公開
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アンドレ・ピカール氏、イヴ・ミランド氏合作の舞台劇を映画化したものでジョン・マクダーモット氏が脚色し、「不良老年」と同じくルーサー・リード氏が監督した。主役は「不良老年」「サタンの嘆き」「三日伯爵」など出演のアドルフ・マンジユウ氏で、「細君御注意」「天界へ挑戦」等出演のヴァージニア・ヴアリ嬢、「ボー・ジェスト(1927)」「心の合鍵」等出演のノア・ビアリー氏、「百貨店」「三日伯爵」等出演のルイズ・ブルックス嬢が共演しているほかリリアン・タツシユマン嬢、リド・マネツテイ氏も出演している。

ストーリー

フランス屈指の富豪ルシアン・ダルトア侯爵はジエルメエヌという乙女を恋して妻に迎えたが、彼女は馬や牛を飼うことより外には何の趣味をも持たぬ無粋者の良人を愛する気持ちにはなれなかった。ジエルメエヌは実家の窮乏を救うための犠牲として侯爵に嫁いでので始からルシアンに対しては何の愛をも持たなかったのである。この事情を妻の口から聞かされても、飽くまで妻を愛する侯爵は立腹しようともせず却って己が財産の4分の3を妻に与え、自分は友人のアンリの勧めに従ってパリに赴いた。半年のパリ生活でルシアンは一かどの粋人となり女につきあう道も心得る様になったしかしこの修行料は高価だった。彼の財産は見る見る減った。けれども妻を深く愛するルシアンは仇し女をつくろうとはしなかった。彼に惚れている浮かれ女フォックス・トロットにはクレマン男爵と称する残忍な執達吏に痛くない腹を疑われ侯爵が破産した時には何もかも差し押さえを食らって、僅かに一着の夜会服と寝室、卓、椅子が残ったに過ぎなかった。ジエルメエヌはこの騒ぎの最中に良人を尋ねてパリへ来た。彼女は新しい愛人ができたので侯爵に離婚して貰いたかったのだった。愛する妻の幸福をのみ望んでいるルシアンはこの虫の良い妻の要求さえも快く容れた。そしてその日から自ら麺麭を得るために一張羅の夜会服を来てあるカフエエの広告を背負うサンドウイッチマンとなった。商売の第1夜は雨だった。頭からそぼ濡れて自分の部屋に帰って来たルシアンは、何時の間にか家財道具が運び入れられ明るい飾電灯が輝いているのに驚きの眼をみはった。無一文になっても飢えと寒さに倒れようとしても途にジエルメエヌを愛しているルシアンの心情はパリの浮かれ女フォックス・トロツトの口からジエルメエヌに伝えられたのだった。

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作品データ

原題
Evenihg Clothes
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1927年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社