野性の叫び(1972):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
野性の叫び(1972)
野性の叫び(1972)
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野性の叫び(1972)

1973年3月24日公開、105分
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1896年のゴールド・ラッシュ時代を背景に正義感あふれた男と勇敢なシェパード犬との友情を描いた、アメリカの文豪ジャック・ロンドンの同名小説の映画化。製作はハリー・アラン・タワーズ、監督は「モンテカルロ・ラリー」のケン・アナキン、脚本はピーター・ウェルベック、ウィン・ウェルズ、ピーター・イェルダムの3人。撮影はジョン・カブレラ、音楽はカルロ・ルスティケリ、編集はチャールトン・ヘストン、、レイモンド・ハームストルフ、ジュアン・ルイス・ギャリアルド、ミシェル・メルシェ、ホルスト・ヘウック、フリードヘルム・リーマン、マリア・ローム、リク・バッタリア、ジョージ・イーストマンなど。

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ストーリー

1896年--新しい時代を4年後にひかえ、アメリカ中がわき立っていた。ここアラスカ、ユーコン金鉱地帯にもその余波が押し寄せ、狂気のようなゴールド・ラッシュ・エイジの幕が切っておとされようとしていた。ソートン(チャールトン・ヘストン)とその友人ピート(レイモンド・ハームストルフ)、そしてバックを始めとする9匹の犬たちはアラスカのドーソン・シティに郵便物を届けるために旅を続けていた。やがてスカグウェイに着いたが、ドーソン・シティまでは何百キロと歩かなければならない。人間さえよせつけない大自然の中をソートンとピートを乗せた犬ゾリは懸命に走る。やっとのことでドーソン・シティに着いた彼らは、ここの人々にとって今年初めての郵便に興奮する姿を見て、自分たちの仕事の重大さを確認してホッとした。だがそこに、北西騎馬警官隊のコンスタンティン警部がやってきて、スカグウェイに大至急戻って食料を手に入れてきてほしいと頼まれる。ソートンは犬を3日間休ませることを条件に引き受けた。その夜、2人は番犬の青年シーズ(ジョアン・ルイス・ギャリアルド)に犬をあずけ、バックを連れて酒場に出かけた。酒場のマダム、カリオーベ(ミシェル・メルシェ)と酒を飲みながら長旅の疲れをいやしているところに、町の大ボス、バートン(ジョージ・イーストマン)がきて、犬ゾリで酒を運んでくれと頼まれたがソートンは断わった。腹を立てたバートンは用心棒に命令して、バックと犬たちを盗みだした。バックは1味の手から辛くも脱出したが、いろいろな人の手に渡ったのち、ようやくのことでソートンと再会する。ある日、ピートの友人チャーリーがやってきて、インディアンの伝説にある“イエロー・ムーン”に多量の金があることを告げた。また長い旅が始まった。何週間も何週間も金を探し求めてさまよう日々が続いた。やがてソートンとピート、チャーリーは金を発見した。だが、欲の固まりと化した人間どもを横眼に、バックは狼の叫び声にひかれて森の奥深くへと入って入った。1方、3人が発見したのは金ではなく雲母だった。落胆したソートンはバックのいないことに気づき、森に入っていく。そして狼の群れの中にいるバックを見いだした。再びソートンの生活の中にバックが入ってきた。寒い夜、バックは人の気配にテントを飛び出した。だが穴に落ち込んだバックを探してきたソートンはそこに大量の金があるのを発見した。数日後狼の呼び声で森に入ったバックの耳に激しい銃声が響き、ソートンたちがインディアンに襲われているのだった。バックはキャンプに飛び込み、インディアンたちを噛み殺す。彼らは狼と化したバックにおそれをなして逃げだした。バックはピートの死体を横眼にソートンの姿を探し求める。そしてついに川の中に変わりはてたソートンの死体を見つける。その後、バックは狼の群れからも離れ、山中に隠れたが人々はバックの出現をおそれ、谷間をさけた。勇敢なハンターたちでさえ彼に襲われ、犬たちは殺される。人々はこの犬を“幽霊犬”と呼ぶようになった。それは今や伝説と化していた。

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作品データ

原題
The Call of the Wild
製作年
1972年
製作国
アメリカ
配給
松竹映配
初公開日
1973年3月24日
上映時間
105分
製作会社
タワーズ・オブ・ロンドン・プロ作品


[c]キネマ旬報社