歌へ陽気に:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
歌へ陽気に
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1936年公開、恋愛
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「ロマンス乾杯」のニノ・マルティーニが主演する映画で、ピックフォード・ラスキー・プロの第2回で且つ最後の作品である。原作はレオ・ビリンスキーが書き「海を嫌う船長」のウォーレス・スミスが脚色し、「虚栄の市(1935)」「恋の凱歌」のルーベン・マムーリアンが監督にあたり、「紅雀」のルシエン・アンドリオが撮影した。助演者は「ある雨の午後」「海は桃色」のアイダ・ルビノ、「歌の翼」「夢の並木道」のレオ・カリーロを初め、「Gメン」のハロルド・ヒューバー、「パリは夜もすがら」のジェームズ・プレイクリー、「襤褸と宝石」のミッシャ・オーアィールズその他の面々である。

ストーリー

リオ・グランデ河の南、米墨国境近くの小さいメキシコの町に、チヴァは住んでいた。彼は歌が自慢でいつかは人に知られる歌手になりたいと望んでいるが、現在は薄汚い映画館の雇い人である。彼は何でも館主の命令でやらねばならぬ。案内人もやれば、写真の時には得意のテナーで肉声伴奏をやる。ある日、メキシコでは泣く子も黙らすという、馬賊の頭目ブラガンサが、めぼしい子分共を引き連れて、米国のギャング映画を見に来た。ブラガンサはアメリカのギャングの組織的な行動がすっかり気に入って、馬賊稼業をアメリカのギャング流に改組しようと決心する。彼が気に入った余り喋ったのを、隣客に制されたことが起こりで、館内は大混乱に陥ったが、館主の機転で、メキシコ風景の写真を映写し、チヴァの美声でたちまち客を静まらせた。それに感心したのがブラガンサだった。この馬賊の頭目は、3度の飯より音楽が好きというくらいなので、チヴァを専属の歌手として、自分の傍に置くこととなり、彼をかどわかして山塞へ戻った。チヴォは馬賊になりたくはなかったが、殺されてはつまらんので嫌々ながらブラサンガの子分となる。ブラサンガは喜んで、ラジオ放送局を襲い、チヴォにオペラ名曲を放送させる。その時分、アメリカの大富豪シェイの息子ビルは、タイピストのジェーンと結婚すべくメキシコへ駆け落ちして来た。放送局を引き揚げたブラサンガは、ビルの素晴らしい自動車が欲しくなり、山塞へそのまま誘拐する。そしてビルがシェイの伜と知って、ギャング式に身代金を請求することとする。チヴォは2人の番を命ぜられたが、ジェーンに惚れたチヴォは2人を逃がしてやる。ところが2人はブラサンガが応援を乞うた米国のギャング首領ブッチに捕らえられて、再び山塞へ誘拐されて来る。チヴォは銃殺されんとしたが、巧みに逃げて、結局警察に捕らえられる。ジェーンは卑怯なビルに愛想を尽かし、今はチヴォを思っている。チヴォは署長さんに頼んでラジオでブラサンガに呼びかけ、ジェーンとビルを釈放してくれと頼む。ブラサンガは馬賊は馬賊らしくするがよいことを悟り、ブッチ一味を引き出物に持参して、チヴォを署長とんから貰いさげる。そしてチヴォとジェーンを結婚させてやったのである。

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作品データ

原題
The Gay Desperado
製作年
1936年
製作国
アメリカ
配給
ユナイテッド・アーチスツ
初公開日
1936年
製作会社
ユナィテッド・アーチスツ映画
ジャンル
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