妖艶乱舞:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
妖艶乱舞
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妖艶乱舞

1927年公開
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「獣人」と共にファースト・ナショナルドイツ作品の首途を彩る映画で、F・カールセン氏とウィリー・ハース氏とが共同執筆した台本によってフリードリッヒ・ツェルニーク氏が監督したもので、主役はドイツ映画界の名花リア・マラ嬢が勤め、製作当時欧州旅行中だったベン・ライオン氏が相手役を演じている。その他の助演者はアーノルド・コルフ氏、オルガ・エンゲル嬢、アルフレッド・アベル氏、クルト・ゲロン氏、ヘルマン・ピヒャ氏等である。

ストーリー

ジョニー・コンザガは父の命を受けて先祖代々住みなれた邸宅を買い戻すためにニューヨークからウィーンへ向かった。彼の父カールはイタリーでも由緒ある貴族の出であるが零落の果、遥々ニューヨークへ渡って奮闘しその甲斐あって巨万の財を成し、今ではモーニング・ポスト新聞の社長として実業界でも重きをなしている人物だった。このコンザガ家には遠縁に当たるウィーンのジルスキー伯爵の一族は些細な感情のもつれからコンザガ家と絶交してしまっていたが、美しい伯爵令嬢フリッチーは早く両親を失って祖父母の老伯夫妻の養育を受けた。頑なな貴族気質の祖父母はフリッチーの母親がかつて女優でであったことに今だに憤りを感じていた。ウィーンに着いたジョニーは隣り同志のフリッチーと親しくなりやがて恋し合う仲となった。ある日カフェーで逢った二人はその昔フリッチーの母が全盛を誇った歌劇場に赴いたが、昔の面影もないさびれ方にそぞろ胸を塞がれる思いをしたフリッチーは亡き母への手向け草にもジョニーと語らって同志と共にこの劇場を後援する歌劇団を組織することになった。当日にはフリッチーの美しい容姿と母から受けた劇的才能とは遺憾なく発揮されて観衆を魅了し、新聞は筆を揃えて突如現われたスターを称賛した。ところがこのためにフリッチーは祖父母の怒りを買い家名を傷つけたものとして家を追われ止むなく本職の女優として舞台に立つことになった。一方ジョニーもジルスキー伯爵家の娘と親交を結んだというので父カールは偽電を種に息子をニューヨークに帰らせることにした。併し出発間際に偽電であることを発見したジョニーは劇場に取って返し、喝采を浴びているフリッチーに再会し、はしなくも愛し合った二人は恋の劇中劇を演じたが、やがて若人の愛の前にすべては許されて二人は幸福を得た。

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作品データ

原題
Dancing Vienna
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
ファースト・ナショナル支社
初公開日
1927年
製作会社
ファースト・ナショナルドイツ


[c]キネマ旬報社