夜を逃れて:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夜を逃れて
夜を逃れて
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夜を逃れて

1957年9月12日公開
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麻薬中毒の夫を抱える妻と、その家族をめぐる悲劇を描いたマイケル・ヴィンセント・ガッツォーの舞台劇の映画化。「日のあたる島」のアルフレッド・ヘイスが脚色、「オクラホマ!」のフレッド・ジンネマンが監督した。撮影監督は「スピードを盗む男」のジョー・マクドナルド、音楽は「間違えられた男」のバーナード・ハーマン。主演は「すてきな気持」のエヴァ・マリー・セイント、「バス停留所」のドン・マレイ、舞台出身のアンソニー・フランシオサ、「二十七人の漂流者」のロイド・ノーラン。

ストーリー

ニューヨークのイースト・サイドの中流アパート。挑戦戦線で負傷して以来、麻薬常用者になっていたジョニイ(ドン・マレイ)は、妻のシリア(エヴァ・マリー・セイント)と兄のポロ(アンソニー・フランシオサ)と3人、そこに住んでいた。ある日、フロリダでバーテンをしている父のポープ(ロイド・ノーラン)が、ポロが用立ててくれる約束の2500万ドルを取りにきた。が、金は、ジョニイの苦しみを救うため麻薬密売者へポロが渡した後だった。ジョニイが麻薬患者であることを知るのはポロ1人、妻のシリアにも隠していた。勿論この事実を知らぬ父はポロを罵り、ポロはそのまま部屋を出た。その夜ジョニイは麻薬のために借りた500ドルを調達するため雪の街へ出たが金はできず、切れた麻薬の苦しみに夜の街をのたうっていた。その頃ポロが帰宅、寝もやらぬシリアに愛を訴え、シリアも感情の炎をかきたてられたが強い理性で最後の一線を守った。翌朝、シリアが勤めに出たあと半狂乱になったジョニイが帰ってきた。ポロはジョニイを警察病院に入れようと車に乗せたが、苦しむジョニイは街路へ飛び降りようとする。仕方なく麻薬密売者の取引場へ車を向けると彼らは目前で警察に捕まる。ポロは遂に愛用の自動車を売りジョニイに別の業者から麻薬を買って与えた。落着いたジョニイにポロは根本的解決をすすめた。まず妻のシリアに告白すること。その夜、ジョニイは妻に真実を告白、訪ねてきた父にも話した。ところが、これを聞いた父は、ジョニイの堕落は兄や妻の責任だと語った。居たたまれぬ思いにジョニイは家をとび出し灰色の街を麻薬の恐怖に襲われながらさまよった。しかし一度麻薬を断つと決心した彼は兄の愛、妻の愛にも報いるため再び暗黒の世界へ戻りたくはなかった。シリアの胎内には新しい生命さえ宿っていた。ジョニイは家に帰りシリアに警察へ電話をかけさせた。「麻薬患者を収容して下さい……彼は渡しの夫です!」--シリアの震える指がダイヤルを回していた。

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作品データ

原題
A Hatful of Rain
製作年
1957年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス
初公開日
1957年9月12日
製作会社
20世紀フォックス映画


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