ルーという女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ルーという女
ルーという女
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ルーという女

1972年5月20日公開
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現代の最も先端を行くファッション界で、精神的に泥まみれになって生きる1人のモデルの姿を冷酷にみつめる。製作はジョイ・フォアマン、監督はこの作品でデビューしたジェリー・シャッツバーグ。エイドリアン・ジョイスとシャツバーグの共同原案をエイドリアン・ジョイスが脚本化した。撮影はアダム・ホレンダー、音楽はマイケル・スモール、編集はイバン・ロットマンが各々担当。出演はフェイ・ダナウェイ、バリー・プリマス、ヴィヴェカ・リンドフォース、バリー・モース、ロイ・シャイダー、ルース・ジャクソン、ジョン・ヘファーナンなど。

ストーリー

人気のない海辺の小さな家で、1人の女がこまぎれになっている波乱にとんだ自分の人生をなんとか継ぎ合わせようとしていた。ルー・アンドリアス・サンド(フェイ・ダナウェイ)は1950年代のファッション界で美貌のモデルとして、大いに名の売ったことのある女だった。話し相手のアーロン(バリー・プリマス)は写真家で、2人がまだかけだしのころ知り合い、愛し合ったが、今では彼女に残された唯一の友人になっていた。アーロンは、ルーがこんな姿になったことに責任を感じており、彼女から話を聞き、それを映画化することでつぐなおうと思い、やって来たのだ。ルーの記憶は現実と空想が入り混じっていた。彼女は初めてニューヨークへ来て、モデルとしてカメラの前に立った時のことから語り始めた。アーロンと一緒に仕事をするようになって次第に彼に惹かれていったが、15歳の時に老人に犯されたことが忘れられず深い傷となって常に心にわだかまっていた。記憶をたどる中で、その時の光景がいく度もありありと思いだされるのだ。やがて彼女の何かを感じさせる美しさは次第にファッション雑誌を飾るようになり、著名な女流写真家のポーリンの目にとまった。ジャマイカヘの撮影旅行で、ルーはセンセーショナルな成功をおさめ、ボーグ誌などの一流雑誌の表紙を飾る売れっ子となった。しかし、移りかわりの激しいファッション界で、トップ・モデルの地位を保つことに彼女自身、耐えられず、彼女のはなやかな行動と心の動きがかみあわなくなってきた。パリヘ呼ばれた時も、モデルは自分しかいないかのような自信を得たが、ホテルで飛び降り自殺の衝動にかられた。言い寄ってきたつまらない男と近くの安宿に行き、体をあたえたが何の喜びも得られなかったことも1度や2度ではなかった。またアーロンに、他人のような顔をして誘惑させ、モーテルで一緒に寝たが彼が相手でも燃えることができなかった。ある日、アーロンの家を訪れたルーは、彼が他の女を愛し始めていることを知った。やがてルーはポーリンのパーティーで知り合ったマーク(ロイ・シャイダー)から結婚を申し込まれた。ルーは愛してくれる男がいなくては生きていけなかったのだ。しかしそれは不幸な結婚だった。仕事の面でも、売れっ子モデルとしてのおもかげは次第に色あせていった。ポーリンのカメラから発するストロボのたえまない閃光に耐えきれず逃げ出した。そのころからルーの異常さは激しさを加えていき、孤独な彼女は酒と“薬”におぼれていった。

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作品データ

原題
Puzzle of a Downfall Child
製作年
1969年
製作国
アメリカ
配給
CIC
初公開日
1972年5月20日
製作会社
ユニヴァーサル作品


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