恋愛四重奏:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
恋愛四重奏
恋愛四重奏
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恋愛四重奏

1930年公開、恋愛
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パラマウント東部撮影所の製作部長たりしモンタ・ベル氏が自ら監督に当たった作品で、キャサリン・ブラッシュ女史原作の小説をロバート・プレスネル氏が脚色したものである。主なる出演者は「屠殺者(1930)」「壁の穴(1929)」のクローデット・コルベール嬢を始めとし「河宿の夜」「春宵巴里合戦」のチャールズ・ラグルズ氏、ノーマン・フォスター氏、レスリー・オースティン氏等凡て舞台出の俳優のみ。キャメラは新進ラリー・ウィリアムス氏が憺任している。

ストーリー

デンプシー対タニーの拳闘試合を職務上見にフィラデルフィアへ赴いた運動記者トビー・マクリーンはそこで会った女流小説家アン・ヴォーンに親しみを感じ結婚を申し込んだ。アンも彼に好意を持ったので2人は直ちに結婚し、ニューヨークの手頃なアパートに家庭を持った。間もなくセント・ルイスにワールド・シリーズの決勝戦が催されることになりトビーは其の地へ派遣された。そこで彼はパフ・ランドルフという娘に紹介された。パフは男好きのするモダン・ガールだったが妻を愛しているトビーはそれほどの魅力を感じなかった。トビーは元来文筆の才能は十分ある若者であった。しかしいつも友人と酒などを飲み廻っているために怠け癖がついていた。妻のアンは良人とは正反対によく働いた。それ故、収入も妻の方が良人を凌ぐという有様であった。日がたつに従いこのことがトビーの癇にさわるようになり彼はだんだんと妻に嫉妬を感じはじめた。或る晩、アンが出版業者のノールスと商談で出掛けた時、トビーはパフを電話で呼び寄せ、飲んだり唄ったりした。だが翌朝になって自分の非を悔いた彼は妻にもう二度とそのような真似はしないと誓った。とかくする内、勘定が幾つか溜って行った。妻はそれを綺麗に支払った。トビーはそれを知るとまた云い知れぬ不愉快に襲われた。だが事実アンの収入の方が多いのでどうすることも出来なかった。マディソン・スクエア・ガーデンに自転車の6日競争が行われたので其所へ出張したトビーは、又もやパフに会った。今度はまったく偶然なのであったが気を腐らしていた際とて彼は誘われるままにパフとナイトクラブへ遊びに行った。そしてその夜は遂に家を明けてしまった。翌朝早く帰宅したトビーはアンに苦しまぎれの出鱈目を言った。だが度々良人の不しだらを見せつけられたアンは我慢が出来なくなってトビーを家へ寄せつけない。するとトビーは僻みから妻とノールスとの仲を疑い出した。友達のショーティーはこれを心配してトビーを誘いフロリダにあるニューヨーク・ヤンキーの練習所へと気分転換旁々出かけて行った。彼等がフロリダへ着いてホテルで一夜宴を張っている際紐育から長距離電話がかかって来た。トビーが出てみるとそれは紐育の或る病院からで、カリフォルニア州へ行って仕事をしていると思っていた妻のアンの入院知らせて来たものだった。アンはトビーが藏い忘れて行った強烈な酒を飲んで視力を失ったのである。急ぎニューヨークへ帰ったものの妻の愛は最早自分にはないものとトビーは半ば諦らめていた。だが彼はこの苦境にあうとともに非常に緊張した気持になり、豫ねて志していた創作にとりかかった。それを半ば仕上げ、金に代えて彼が病院を訪れた時、医師はアンの視力の回復することを告げた。だが病気は癒えても果して妻の心は自分に帰って来るかどうかトビーは判断がつかなかった。アンが全快していよいよ夫婦の将来の定まる日が来た。トビーのアパートには彼等夫婦の他にショーティーとそれからアンに執着しているノールスが相会した。けれども結局アンの愛はトビーにあったものとみえ2人は何時の間にか昔の親しさに還って行った。この様子を眺めたショーティーはノールスにアンの本心を伝え、今後彼女に近づいても無駄だとさとした。

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作品データ

原題
Young Man of Manhattan
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1930年
製作会社
パラマウント映画
ジャンル
恋愛


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