ワイルド・アパッチ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ワイルド・アパッチ
ワイルド・アパッチ
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ワイルド・アパッチ

1973年5月19日公開、サスペンス・ミステリー
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追いつめられたアパッチ族の最後の反逆である“ウルザナの襲撃”を、それが実際に起きたアリゾナの平原と山岳地帯に再現し、アパッチの残虐な行為と、その暴力に直面した人間の恐怖を描く。製作はカーター・デ・ヘブン、監督は「傷だらけの挽歌」のロバート・アルドリッチ、脚本はアラン・シャープ、撮影はジョセフ・バイロック、音楽はフランク・デヴォール、編集はマイケル・ルチアーノが各々担当。出演はバート・ランカスター、ブルース・デイヴィソン、ホルヘ・ルーク、リチャード・ジャッケル、ジョアキン・マルティネス、ロイド・ボックナー、カール・スウェンソン、ダグラス・ワトソンなど。

ストーリー

西へ西へと進んだアメリカ西部開拓の時代も終わろうとしていた1810年代なかば。わずかにこの30年たらずの間に各地で圧倒的な騎兵隊の攻撃の前に、勇敢さで恐れられたシャイアン、スー、コマンチ族などが次々に敗れ、散り散りとなった。ここアリゾナでも、アパッチ族は自分たちの土地だった平原と険しい山々が連なるその一隅に押し込められていた。従って騎兵隊もその役割を終わろうとしていた。安穏な空気が流れるロウェル砦に、インディアン保留地とでたアパッチが、ウルザナに率いられて南へ向かったという報せが入った。砦に呼ばれたマッキントッシュ(バート・ランカスター)は、インディアンとの戦いに長くたずさわっており、騎兵隊の指揮官たちの考えが安易すぎるのを忠告した。これが初陣である若いデブリン中尉(ブルース・デイヴィソン)を指揮官に、20名の隊員が、とりあえず出陣、マッキントッシュが彼を補佐し、地理に明るいアパッチの若い男ケ・ニ・ティ(ジョージ・ラック)をガイドに、ウルザナの追跡を始めた。だが開拓者たちに危険を知らせるべく、先発していた騎兵隊員たちをたちまち血祭にあげたウルザナは、道道の家を襲った。ウルザナな、自決した者も容赦なく身を剥ぎ、心臓をえぐり取った。また犬の尾をくわえさせ、股間を焼くなど、その殺戮は凄惨を極めた。「なぜアパッチはこんなにも残酷なんだ」経験のない若い中尉の怒りにみちた問に、ケ・ニ・ティは答えた。「この厳しい土地で生きるためには力が必要なのだ。殺した男が殺された男の力を受ける。ウルザナは長い保留地の生活で力が薄れているからこれからも多勢の人を殺すだろう」。マッキントッシュは敵の手にのると見せかけてその裏をかき、一挙に決着をつけようとする。ウルザナの策略はこうだ。襲った家の主婦を輪姦し、命だけは助けておく、そうすれば騎兵隊は婦人を砦に送る隊と、追跡する隊に分散する。そこを襲って潰滅させ馬を奪おうというのだ。マッキントッシュはこの危険な賭に乗った。討つか討たれるか、もはや1手の誤ちも許されない緊迫の戦いへ突入した。険しい山がそそりたち、急激に細かく切れ込んでいる“赤い谷”を朝日が朱のように染めあげた。騎兵隊は中尉の率いる本隊と、傷ついた婦人を砦に送りかえすマッキントッシュと軍曹(リチャード・ジャッカル)たちの2手に別れて進んだ。赤い谷に入る護衛隊。襲いかかるアパッチ。狙い射ちに護衛隊員は次々と倒れて、谷は修羅場と化した。だがこのおとり作戦も中尉が合図を読み違え、銃声が轟いてからかけつけたため、功を奏さず、護衛隊は全滅。マッキントッシュはなおも襲いくるアパッチを倒すが、深手を負った。一方、別行動にでていたケ・ニ・ティはウルザナを追いつめた。ウルザナは自分を正当化し、死の歌をうたった。戦いは終わった。砦に運ぼうという中尉の申し出を断わり、来るべき死を静かに待ち受けるマッキントッシュ。中尉は、アパッチも騎兵隊員と同様埋葬するよう命じ、砦に引き上げていった。

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作品データ

原題
Ulzana's Raid
製作年
1972年
製作国
アメリカ
配給
ユニヴァーサル=CIC
初公開日
1973年5月19日
製作会社
カーター・デ・ヘブン=ロバート・アルドリッチプロ作品
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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