東京都内でも映画館の営業が再開、『デッド・ドント・ダイ』など新作公開でランキングにも新たな動き
全国で順次緊急事態宣言が解除されたことに伴い、各地で映画館の営業が再開。当初は旧作をメインに上映されていたが、6月5日からは都内でもTOHOシネマズなどの大手シネコンチェーンが営業再開となり延期中だった新作も公開。週末映画動員ランキングにも新たな動きが出てきた。
鬼才ジム・ジャームッシュ監督によるゾンビものにしてウィットに富んだコメディ『デッド・ドント・ダイ』やリュック・ベッソン監督の最新作『ANNA/アナ』、実在した奴隷解放家の激動の人生を活写する『ハリエット』などが公開された6月6・7日の動員ランキング。『デッド・ドント・ダイ』が2位、『ANNA/アナ』が5位でランクインしたほか、3位には公開22週目の『パラサイト 半地下の家族』のタイトルが。本作は、5日からモノクロVer.の公開がスタートしており、累計では動員336万人、興収46億円を突破。12日(金)からは、36サイトでIMAX版の公開も控えるなど、まだまだ記録を更新しそう。「アベンジャーズ」シリーズや、『君の名は。』(16)&『天気の子』(19)などの新海誠監督作品といった大ヒット作も各地で再上映されており、ランキングに名を連ねている。
約2か月にわたる自粛要請により、新作の公開や劇場の営業自体もストップしていた映画業界。その間には、作品の公開を配信に移行したり、経営難に陥った小劇場などを救うクラウドファンディングも行われていた。5月28日には、「感染対策予防ガイドライン」についての会見もあり、今後の映画館の運営についても述べられている。換気能力を高めた空調設備のほか、座席は前後左右を一席ずつ空けることになり、アルコール消毒や体温測定など、ウイルス感染に対し万全を期すことが義務づけられる。
そんななか、延期作品の公開日が続々と決定。12日(金)には、公開館数を大幅に絞りながらも『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が上映スタートになるほか、『グッド・ボーイズ』『その手に触れるまで』『ホドロフスキーのサイコマジック』などが公開。さらに19日(金)からは『ドクター・ドリトル』、26日(金)に『ソニック・ザ・ムービー』といったビッグタイトルの公開もスタートする。
新型コロナウイルスは、収束も含め、まだまだ先が見えない状態が続く。観客側にも“ウィズコロナ”時代に即したマナーが求められている。十分に注意しながら、映画鑑賞を楽しんでいきたい。
文/トライワークス
1位 心霊喫茶「エクストラ」の秘密 The Real Exorcist
2位 デッド・ドント・ダイ
3位 パラサイト 半地下の家族
4位 AKIRA 4Kリマスター版
5位 ANNA/アナ
6位 一度死んでみた
7位 天気の子
8位 アベンジャーズ
9位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
10位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
※興行通信社調べ