【今週の☆☆☆】日本生まれのキャラが活躍する『ソニック・ザ・ムービー』に、歌手を目指すシングルマザーを描く『ワイルド・ローズ』…週末観るならこの映画!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【今週の☆☆☆】日本生まれのキャラが活躍する『ソニック・ザ・ムービー』に、歌手を目指すシングルマザーを描く『ワイルド・ローズ』…週末観るならこの映画!

コラム

【今週の☆☆☆】日本生まれのキャラが活躍する『ソニック・ザ・ムービー』に、歌手を目指すシングルマザーを描く『ワイルド・ローズ』…週末観るならこの映画!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、週末に観てほしい映像作品を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、本日6月26日から今週末の公開作品をピックアップ。日本生まれの人気キャラが活躍するアドベンチャーや、歌手を夢見るシングルマザーの情熱と葛藤を描く感動作が揃った。

週末に観てほしい映像作品を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

子ども向けじゃない!感動的な結末に注目の『ソニック・ザ・ムービー』(公開中)

“超音速”の青いハリネズミが活躍!(『ソニック・ザ・ムービー』)
“超音速”の青いハリネズミが活躍!(『ソニック・ザ・ムービー』)[c]2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA,INC.ALL RIGHTS RESERVED.

セガが生んだ人気ゲームをハリウッドが映画化。宇宙からきた陽気なハリネズミ、ソニックが高速移動能力を武器に、悪党とバトるアクション・ファンタジー。そんな背景だけで子ども向けと思われそうだが、本作はそんな予測を超えていく。地球で気ままな独り暮らしをしていたソニックだが孤独には勝てない。そんなある日、純朴で善良な保安官という初の友人ができた…ようにみえたが意地を張り合ったり、誤解が生じたり。こじらせつつも、ともに悪を追ううちに芽生える絆。どんな人間関係にも紆余曲折はある。そんな世の中の現実を見据えつつ、感動的な結末へと導くのが最大の魅力。疑心暗鬼が渦を巻くパンデミックの今、心を通わせることの意味は大きい。必見!(映画ライター・有馬楽)

圧巻の歌声と、ヒロインの葛藤が胸に迫る!『ワイルド・ローズ』(公開中)

賞レースで数々の音楽賞に輝いた(『ワイルド・ローズ』)
賞レースで数々の音楽賞に輝いた(『ワイルド・ローズ』)[c]Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

ヒロインは、出所したばかりのローズ。実は2人の幼子を抱えるシングルマザーで、子育ては実母に任せっぱなし。自身はいまだカントリー歌手になることを夢見ている…という冒頭、観客は荒んだヒロインに総スカン状態だろう。ところが“夢”が単なる“絵空事”ではなく、その歌声に思わずビビビとしびれてしまう瞬間、心から魅せられずにいられなくなる。それほど、ジェシー・バックリーという女優の歌声が素晴らしい!「地に足ついた生活をしろ」と諭しながら、しかし娘の夢を奪いたいわけではない実母との葛藤と絆、一方でローズ自身の母性と夢の狭間における苦悩も、共感と共にぐいぐい胸に迫ってくる。さらにローズを家政婦として雇う、資産家キャリアウーマンとの関係にも心くすぐられる。近年のハリウッド作品には顕著過ぎるが、イギリス映画の本作にも“フェミニズム”の香り漂う。だが、それも作品の魅力。『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19)の監督トムー・ハーパーのバランス感覚が光る。ラストは感涙&快哉!(映画ライター・折田千鶴子)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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