岡田将生&志尊淳、お互いを褒め合い合戦?『さんかく窓の外側は夜』撮影現場に潜入|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
岡田将生&志尊淳、お互いを褒め合い合戦?『さんかく窓の外側は夜』撮影現場に潜入

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岡田将生&志尊淳、お互いを褒め合い合戦?『さんかく窓の外側は夜』撮影現場に潜入

岡田将生と志尊淳のW主演で贈る除霊ミステリー!撮影の裏側を紹介
岡田将生と志尊淳のW主演で贈る除霊ミステリー!撮影の裏側を紹介[c]2020映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 [c]Tomoko Yamashita/libre

ヤマシタトモコによる、累計100万部突破の人気コミックを映画化した『さんかく窓の外側は夜』(10月30日公開)は、霊を祓うことのできる能力を持った冷川理人(岡田将生)と霊を視ることができる三角康介(志尊淳)がバディを組み、“除霊“で事件を解決する除霊ミステリーだ。話題のキャスト、スタッフの集結に公開前から期待が高まっている本作の撮影がスタートしたのは、寒さ厳しい今年1月のこと。Movie Walkerは、クランクインから1週間ほど経った頃、撮影真っただなかの現場に潜入した。

「岡田さんはとにかく優しい」(志尊)「志尊くんは完璧」(岡田)

書店で働く三角は、幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。ある日店を訪れた除霊師、冷川の「僕といれば、怖くなくなりますよ」の一言で、2人はバディを組んで除霊の仕事を行うことに。やがて刑事の半澤から持ちかけられた連続殺人事件の調査を始めた2人は、「ヒウラエリカ」という名前にたどりつく。一体彼女は何者なのか。そして、2人は事件を解決できるのだろうか…。

冷川と三角はバディを組み、“除霊“で事件を解決することに
冷川と三角はバディを組み、“除霊“で事件を解決することに[c]2020映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 [c]Tomoko Yamashita/libre

本作は岡田と志尊のW主演に加え、物語のキーパーソンとなる、呪いを操る女子高生「ヒウラエリカ」役に欅坂46の絶対的エースとして活躍した平手友梨奈、冷川と三角へ協力を仰ぎながら、ともに事件の謎を追う刑事の半澤に滝藤賢一など、いまを時めく俳優たちが出演。監督を務めるのはCMディレクターとして、ソフトバンク、日清カップヌードルなど大手企業のCMを数多く手掛け、国内外の広告賞を受賞する森ガキ侑大。高い評価を得た初の長編映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)のほかテレビドラマの演出を行うなど、幅広く活躍している。

記者が訪れたのは都内某所にある、1棟がまるまるスタジオになっているビルに再現された、冷川の事務所だ。この日撮影されたのは、冷川に三角が詰め寄る緊迫感溢れるシーン。しかし、全身真っ黒の衣装に身を包んで現場に現れた岡田は、記者の視線に「ビジュアル気になります?」と微笑んでみせるなど、終始穏やかな雰囲気だった。今回が岡田と初共演となる志尊も「とにかく優しい。優しさのオーラがずっと包んでいる感じがありますよね」と岡田の印象を語っている。「包容力と言いますか。僕が好き勝手やってもなんでも受け入れてくれる感じがします」。
一方の岡田も志尊を大絶賛。「僕はセリフ覚えがすごく悪いんですよ。でも志尊くんは撮影当日に覚えるんですよね。それが完璧なので本当にすごくて」。まだ撮影も始まったばかりのこの時は、「プライベートでももっと仲良くなりたい」としていた2人だったが、すでに信頼関係ができあがっている様子だった。

「個性を“黒”で表現したかった」(森ガキ監督)

本棚には「幽霊物件案内」という本がおかれるなど、細部にまでこだわりが
本棚には「幽霊物件案内」という本がおかれるなど、細部にまでこだわりが[c]2020映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 [c]Tomoko Yamashita/libre

スタジオには、様々な心霊案件を請け負う冷川の事務所が、細部までこだわって再現されていた。打ちっぱなしのコンクリートに囲まれ、無機質な雰囲気の室内。中央のデスクの上には依頼メールの出力や写真資料、本棚に置かれるのは「幽霊物件案内」、「除霊王」などおどろおどろしい本から、「やっかいな相手がいなくなる上手なモノの言い方」など、コミュニケーション能力に難がある冷川のキャラクターを彷彿させるものまで。なによりも目に付くのは、全体として“黒”を基調としたシックな世界観に統一されていることだ。ソファやローテーブル、さりげなく扉横にかかった傘まで黒。それは、キャストのビジュアルにまで及んでいる。この日の岡田は黒のロングジャケットにダークグレーのシャツ、黒のパンツ。眼鏡をかけた志尊も黒のブルゾンに黒のパンツと、全身黒のコーディネートだ。
今回、森ガキ監督は本作のテーマカラーに“黒”を採用している。その理由の1つは、「最近の日本映画であまりやっていないことにチャレンジしたかった」ということ。そしてもう1つは、特殊な力を持つ登場人物たちの個性を“黒”で表現したのだという。

本作のテーマカラーは“黒”。メインキャストたちのビジュアルも黒で統一されている
本作のテーマカラーは“黒”。メインキャストたちのビジュアルも黒で統一されている[c]2020映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 [c]Tomoko Yamashita/libre

森ガキ監督はキャストのビジュアルについてかなりこだわりを持っているようで、原作では金髪の冷川も、本作では黒髪だ。岡田は「漫画原作の作品をやる時はビジュアルを似せた方がいいと思っていたんですけど」としながら、「今回は監督の意向で、冷川と三角とエリカが同じ種類の人間というところを強調して見せたいというのがあり、黒髪でやらせてもらっています」と語った。森ガキ監督も、「まったくタイプの違う3人ですが、能力者という共通項があります」。黒髪やダークな服装など、近しいビジュアルでありながら、「似ているようで似ていないアンバランスさと、相反する統一感という両面を見せたかったんです」とテーマカラーが‟黒”に統一された経緯を、熱っぽく語ってくれた。

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