『青くて痛くて脆い』吉沢亮、杉咲花、柄本佑が赤裸々に語る、SNSとの付き合い方
「SNSではこういう意見もあるんだと勉強になることもあります」(杉咲)
――柄本さんや、杉咲さんはどうですか?
柄本「しないですね。でも、一応Twitterのアカウントは持ってます。実は、震災をきっかけに、家族のアカウントを作りました。電話が通じなくなった時、自分が生きているということを、家族にちゃんと伝えられるので、そういう使い方は悪くはないなと。でも、いまは、みんな使い方に節操がなさすぎです。わびさびがないというか」
杉咲「私はInstagramをやっているので、いただいたコメントは見ます。もちろん『こんなこと言われちゃった』と思ったりもします(苦笑)。でも、こういう意見もあるんだと勉強になることもあります」
柄本「作品について再発見することもありますよね。わりとちゃんと批評をしてくれる場合もあるし」
吉沢「確かにそれはあります」
――“青くて痛くて脆い”というのは、青春時代特有の感情かなと思いますが、楓の気持ちは共感できましたか? みなさんも学生時代にそういう経験をしたことがありますか?
吉沢「僕は高校時代に、仲のいい友だちが2人くらいいて、彼らとノリでキックボクシングのジムに通い始めたんです。最初はやっていてすごく楽しかったのですが、途中から、久々にこのジムに帰ってきましたという、男性が入ってきたんです。その人から『新しいやつが入ってきたのか。ちょっとここへ立て』と言われたので立ったら、いきなりやられてしまいました」
柄本、杉咲「ああ~!」
吉沢「たぶん、彼なりに僕たちを鍛えようと思ってくれたのかもしれないんですが、それ以来、ジムへ行こうとすると、怖くなってお腹が痛くなっちゃって。結局3か月で辞めてしまいました (笑)」
柄本「体育会系のノリだね」
杉咲「私は学校にあまりなじめなかったです。学生の時は、学校が世界のすべてというか、そこでの関係性が上手くいかなかったら終わり、みたいな感じがあって。私はそれがすごく苦手だったので、高校では1人でいることのほうが多かったです。現場にいる時間のほうが楽しかったので、1つの現場が終わると、『また、学校に戻らないといけない』と思い、いつも憂鬱に感じていました」
柄本「わかる。そうなるよね。現場って楽しいから」