浅野忠信、海外進出で行き着いた境地を語る。『マイティ・ソー』から『ミッドウェイ』までハリウッドで見た風景 - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
浅野忠信、海外進出で行き着いた境地を語る。『マイティ・ソー』から『ミッドウェイ』までハリウッドで見た風景

インタビュー

浅野忠信、海外進出で行き着いた境地を語る。『マイティ・ソー』から『ミッドウェイ』までハリウッドで見た風景

「いまは配信作品があるから、誰にでも平等にチャンスがある気がします」

自らの立場にジレンマを抱える山口多聞
自らの立場にジレンマを抱える山口多聞Midway[c]2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

『バタアシ金魚』(90)で映画デビューした浅野だが、早くも20代前半に海外進出を果たした。ウォン・カーウァイ監督作『wkw/tk/1996@/7'55"hk.net』(96)を皮切りに、クリストファー・ドイル監督作『孔雀 KUJAKU』(99)や、2003年ヴェネチア国際映画祭コントロコレンテ部門主演男優賞を受賞した『地球で最後のふたり』(03)など、コンスタントに世界各国の映画に出演してきた。

「僕は、なぜか若いころから、そういう機会に恵まれてきました。ありがたいことに僕には、いい先輩がいっぱいいたんです。特に永瀬正敏さんは、僕が俳優をやりだしたころ、すでにジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』に出演されていて、俳優業は日本に限らず、世界中の人と一緒に仕事ができるんだなと思っていたんです。永瀬さんは兄貴のような存在で、僕は弟のように、兄貴がやることを真似していった感じです。でも、しばらく経って周りを見てみると、実はそうでもなくて、僕はたまたまここに来られたのか、と気づきました」。

浅野は「得たチャンスが次のチャンスにつながっていく」と言い、「例えば、僕がハリウッドに行けたのは『モンゴル』に出演したことが大きかったです」と、ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル合作映画で、第80回アカデミー外国語映画賞にノミネートされた同作を引き合いに出す。

山口多聞が下した決断とは?
山口多聞が下した決断とは?Midway[c]2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

「『モンゴル』の全米公開が決まり、そのあとでアメリカのプロデューサーと出会ったことで、『マイティ・ソー』に出演できることができたんです。アメリカのエージェントが決まったので、その後もアメリカでの仕事が持続できたわけですから。今後ももちろん、海外からオファーをいただけるのなら、どんどんやりたいですね」と語る一方で、「いまはNetflixやAmazon Prime Videoなど、いろいろな配信作品があるから、誰にでも平等にチャンスがある気がします。ましてや英語じゃなくて、日本語のまま世界中で活躍できる時代が来たので、より一層おもしろい時代になったと思います」と配信メディアの可能性についても語る。

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