三浦翔平、三浦春馬主演映画『天外者』の舞台挨拶で「どうか彼の熱量を、必死に生きた五代友厚の熱量を焼き付けて」

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三浦翔平、三浦春馬主演映画『天外者』の舞台挨拶で「どうか彼の熱量を、必死に生きた五代友厚の熱量を焼き付けて」

亡き三浦春馬が主演を務めた映画『天外者』(12月11日公開)の完成披露試写会が、11月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が舞台挨拶に登壇。三浦翔平は、亡き三浦春馬を想い、空を一瞬仰いだあと「僕ら全員、いろんな想いを抱えてこの場に立っております。やっとお披露目できることがうれしいです」とあふれる想いを口にした。

本作で三浦春馬が演じるのは、武士の魂と商人の才を持ち、激動の幕末から明治初期に、日本のために奔走した、五代友厚役。五代の盟友、坂本龍馬役を三浦翔平が、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川が、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永が演じた。

三浦翔平は「坂本龍馬という役を演じるにあたり、いろんな先輩たちが演じてきたなかで、どうしたら僕の色が出せるかなといろいろ考えてたんですが、三浦春馬くんがいたからこそ、できた竜馬だったと思います」と語った。

印象的なシーンについて、三浦翔平は、三浦春馬、西川、森永たちとすき焼きをつつくシーンを挙げ「ものすごく楽しくて。本当に腹の底から笑顔になれた」と言うと、西川も「めちゃくちゃ食べてました。現場の空気が本当に良かったんです。それぞれがそれぞれの役に集中し、そのなかでも、春馬が頑張ってやってる姿が、みんなの励みになったなと」と、全員で亡き三浦春馬を偲んだ。

全員でフォトセッション
全員でフォトセッション

また、五代友厚の妻役を演じた蓮佛は三浦について「高校の同級生で、10年前にも一度、学園ものでお仕事をさせていだだいてて。うれしかったのは、正式に事務所のオファーをいただく前に、春馬くん本人から『蓮ちゃん、この役をやってくれない?』と声をかけてくれたこと。今回、夫婦役がやれてうれしかったし、現場でも、教室にいる感じでしゃべってました」と三浦春馬との思い出を語った。

五代が愛した遊女はる役を演じた森川も「春馬さんと2人きりのシーンばかりでしたが、『いまのお芝居、すごく良かったよ』とか、春馬さんは必ず声をかけてくださるんです。ひと言、ひと言がやさしくて、私も春馬さんを見習って、思ったことがあれば伝えていこうと思いました」と三浦春馬の心遣いに感謝した。

田中監督は、三浦春馬について「彼は最近、すごい大人の男性の魅力があって、美しくて芯をしっかり持っている役者で、彼に五代友厚をぜひやってもらいたいという想いがあった。あんなにきれいな大人になれるものなのかっていうのが、最初に会った時の第一印象でした」とオファーをした理由について述べ「三浦春馬は、本当にすばらしい最高の芝居をしてます」と心から称えた。

また、三浦翔平も「このあと、上映をご覧になったあと、きっといろんな感情を受け取ると思いますが、どうか彼の熱量を、必死に生きた五代友厚の熱量を、しっかり目に焼き付けて帰ってほしい」と会場に訴えかけた。

取材・文/山崎伸子

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