キアヌ・リーブスが「ビルとテッド」シリーズで築いた、30年来のゴキゲンな友情「互いにエクセレントであれ」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
キアヌ・リーブスが「ビルとテッド」シリーズで築いた、30年来のゴキゲンな友情「互いにエクセレントであれ」

コラム

キアヌ・リーブスが「ビルとテッド」シリーズで築いた、30年来のゴキゲンな友情「互いにエクセレントであれ」

これまで数々の映画で描かれてきた名バディ。ジャッキー・チェンとクリス・タッカーによる「ラッシュアワー」シリーズ、『デンジャラス・バディ』(13)ではまじめな嫌われ者FBI捜査官と荒くれ者の女性刑事が、『最強のふたり』(11)では障がいを抱えてしまった富豪と、刑務所を出たばかりの移民の黒人青年。性格や出自など異なる者同士が、反目し合いながらも困難を乗り越えていくというのが鉄板パターンだろう。
そんなお約束を破り、気のいいおバカ高校生×気のいいおバカな高校生という似た者同士の大親友2人が超ご機嫌な冒険に出る、最高の名バディムービー「ビルとテッド」シリーズをご存知だろうか?

高校生がひたすらバカをやる?カルト的人気を誇る「ビルとテッド」とは

ロックバンドには精通しているが、歴史上の人物にはさっぱりのおバカコンビの大冒険が描かれる(『ビルとテッドの大冒険』)
ロックバンドには精通しているが、歴史上の人物にはさっぱりのおバカコンビの大冒険が描かれる(『ビルとテッドの大冒険』)[c]1989 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.

「ビルとテッド」シリーズは、アレックス・ウィンターとキアヌ・リーブス演じるおバカなティーン二人組が主人公。実は彼らは未来の存続に関わる超重要人物であり、時代や生死を超えたハチャメチャな体験をするというぶっ飛んだコメディ。その記念すべき1作目が、1989年の『ビルとテッドの大冒険』だ。

様々な時代を巡り、歴史上の人物と出会っていく(『ビルとテッドの大冒険』)
様々な時代を巡り、歴史上の人物と出会っていく(『ビルとテッドの大冒険』)[c]1989 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.

ろくに楽器も弾けないのに、ロックスターを夢見る調子のいい高校生のビル(アレックス)とテッド(キアヌ)。世に出たロックバンドには精通しているが、歴史の知識はさっぱりの彼らは、翌日に迫った研究発表の成績しだいでは落第という窮地に陥ってしまう。どうしようかと悩んでいた2人は、突如現れたルーファスと名乗る謎の男によって電話ボックス型タイムマシンで過去へと送り出され、ナポレオンに古代ギリシアの哲学者ソクラテス、リンカーン大統領など歴史上の人物を巡る旅に出ることになる。


続く1991年の『ビルとテッドの地獄旅行』では、そのハチャメチャぶりはよりパワーアップ!未来の悪党に、ロックスターとして世界を平和に導く運命にあるという理由から命をねらわれたビルとテッドは、自分たちそっくりのサイボーグにまんまとだまされ、殺されてしまう。地獄に落ちた2人は、そこで出会った死神と天才的頭脳を持つ宇宙人を味方につけ、なんとか現世に戻ろうと奮闘していく。

死神と友情を築いていく展開も、本作らしい!(『ビルとテッドの地獄旅行』)
死神と友情を築いていく展開も、本作らしい!(『ビルとテッドの地獄旅行』)[c] 2019 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

行き当たりばったりな行動の連発によるトリッキーな展開、頭を空っぽにして楽しめるバカバカしいギャグに加え、「互いにエクセレントであれ」という他者への思いやりの大切さを謳ったメッセージも込められている本作。さらに、仲睦まじい主人公2人を体現したアレックスとキアヌの2人の演技も最高にチャーミング。いまなおカルト的な人気を集めるのも納得な、愛すべき要素が詰まっているのだ。

■『ビルとテッドの大冒険』
発売中
価格:Blu-ray 2,000円+税/DVD 1,500円+税
発売元・販売元:KADOKAWA

■『ビルとテッドの地獄旅行 HD マスター・スペシャルエディション』
発売中
価格:4,800円+税
発売元:是空/ポニーキャニオン
販売元:ポニーキャニオン

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