山崎賢人が明かした、演じることの喜び「これで“正解だ”と思ったことはない」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山崎賢人が明かした、演じることの喜び「これで“正解だ”と思ったことはない」

インタビュー

山崎賢人が明かした、演じることの喜び「これで“正解だ”と思ったことはない」

『キングダム』(19)や『劇場』(20)、2月19日(金)に公開を控えた『夏への扉 −キミのいる未来へ−』など、近年ますます演技の幅を広げている山崎賢人が、大型プロジェクト「今際の国のアリス」(Netflixにて全世界独占配信中)に参加した。

山崎賢人が演じる青年アリスは、決死のサバイバルに立ち向かうことになる…
山崎賢人が演じる青年アリスは、決死のサバイバルに立ち向かうことになる…[c]麻生羽呂・小学館/ROBOT

麻生羽呂による人気漫画を原作とした「今際の国のアリス」の舞台は、命を懸けて“げぇむ”をクリアしなければ生きられない過酷すぎる“今際の国”。人生に夢や生き甲斐を見出せずに生きてきた青年、アリス(山崎)がある日突然異世界に迷い込み、クライマーのウサギ(土屋太鳳)と共に、決死のサバイバルに挑む全8話のドラマだ。

ドラマシリーズとしては、日本史上かつてないスケールで展開する本作
ドラマシリーズとしては、日本史上かつてないスケールで展開する本作[c]麻生羽呂・小学館/ROBOT

メガホンをとったのは、『キングダム』でも山崎と組んだ佐藤信介監督。VFXをふんだんに使ったスペクタクルを得意とする彼の手によって、「無人の渋谷」「団地全体で展開するハンターとの追いかけっこ」「高速道路での全力疾走」「無人のレインボーブリッジ」といったスケール感あふれる映像が、怒涛の勢いで展開していく。映像に負けず劣らず、極限状況下で“覚醒”していく青年を演じ切った山崎の熱演や、4度目の共演となる土屋との息の合った演技にも注目だ。

「支えてくれる人たちがいるから、自分がいる」

足利市に組まれた、精巧な渋谷のオープンセットで撮影が行われた
足利市に組まれた、精巧な渋谷のオープンセットで撮影が行われた[c]麻生羽呂・小学館/ROBOT

Netflixのロゴサウンドを口ずさみながら、インタビュー会場に現れた山崎。自然体でありつつ、サービス精神も忘れない彼らしさをさっそく披露し、「本編が始まる前にあのロゴが出るだけで、興奮しますね」と笑顔を浮かべる。

「出来上がった第1話を観た時に、アリスが家出をして音楽が流れ始めたところでまずテンションが上がって、その後に幼なじみのチョータ(森永悠希)やカルベ(町田啓太)とSMSでやり取りをしながら渋谷に向かっていく際のテンポの良さにも惹かれました。このエピソードの撮影は、実際の渋谷とセットの両方で行ったのですが、完成版では本当にスクランブル交差点にいるようにしか感じられなくて、いち視聴者としてワクワクしながら楽しめましたね。ウサギが夜の街を見つめているシーンもカッコよかったです」。

CGとセットで、渋谷駅前を完全に再現!
CGとセットで、渋谷駅前を完全に再現![c]麻生羽呂・小学館/ROBOT

山崎が話題に挙げた第1話は、原作漫画にはないオリジナルのエピソード。「原作と脚本をとにかく読み込んで、現場に向かいました。佐藤監督と話し合いながらシーンを作っていく過程が、すごく楽しかったです」と撮影時を振り返る。


アリスという役柄についても、「自分が突然、生きるか死ぬかのゲームに参加させられたら、『自分だけは生き残りたい』と思ってしまう心の弱さは、すごく理解できます。そのなかで、『いままで支えてくれていたのは、友だちや大切な人だったんだ』と気づく展開も、共感できました」と語る山崎。

「僕自身も、昔は『自分だけが頑張ればいい』と思っていた時期がありました。でもある時、『周りに支えてくれる人たちがいるから、自分がいる』と気づいたんです。心が折れそうになる時もいっぱいありますが(苦笑)、自分を信じてくれる人たちのことを考えると、また頑張ることができるんですよね」。

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