土屋太鳳、“制服卒業”から大人の女優への道「いまでも緊張。必死にもがいている」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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インタビュー 2021/2/6 16:30

土屋太鳳、“制服卒業”から大人の女優への道「いまでも緊張。必死にもがいている」

土屋太鳳が、最新主演映画『哀愁しんでれら』(2月5日公開)で、生真面目さゆえに次第に狂気に絡め取られていく女性を演じ、新境地を切り拓いている。制服に身を包んだ青春映画のヒロインで明るさを放ち、『累 -かさね-』(18)ではエキセントリックな役柄にもトライしていた土屋にとって、本作で演じた小春は“集大成”のようなキャラクターとなったという。

生真面目さゆえに次第に狂気に絡め取られていくヒロインを演じた
生真面目さゆえに次第に狂気に絡め取られていくヒロインを演じた[c]2021 「哀愁しんでれら」製作委員会

演じる役の幅も広がり、大人の女優への階段を一つ一つ上ってきたが、「お芝居について、難しいと悩むことが増えている」と素直な胸の内を吐露する彼女。“制服卒業”当時の心境と共に「いまでも緊張するし、必死にもがいている」という、26歳となった現在地について語った。

「自分がやらせていただくべきだと覚悟を決めた」

TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016でグランプリを受賞した脚本を映画化した本作。平和な日々を送っていた小春(土屋)は、一晩で怒涛の不幸に襲われる。そこに現れたのが、8歳の娘、ヒカリ(COCO)を男手ひとつで育てる開業医の大悟(田中圭)。彼からプロポーズを受け、不幸のどん底からシンデレラへとなった小春だが、誰よりもヒカリを愛する大悟と、母親の愛情を感じたことのないヒカリに翻弄され、次第に追い詰められていく。

「集大成を小春役へとつなげられた」
「集大成を小春役へとつなげられた」撮影/河内 彩

幸せを求めたはずが、社会を震撼させる凶悪事件を起こすこととなってしまう小春の、激動の日々が描かれた脚本。土屋は、小春役のオファーを3回断ったと告白する。
「脚本を読ませていただいて、クライマックスで描かれる事件の衝撃性や、ラストに向かって物語が緻密に計算されているつくりに、本能で警戒するものがありました。やはり私自身、女性が幸せになる物語をやりたいなという気持ちもあったと思います。でも監督といろいろとお話させていただいて、もう一度、脚本を読んだ時に、小春が泣いているような気がして。“誰か自分のことを演じてくれる人を探している”と感じたんです。そういった感覚を覚えたことで、これは自分がやらせていただくべきなんだと覚悟を決めました」と小春の心に寄り添い、思いきって飛び込んだ。


「“監督といろいろと話して決める”という段階をきちんと踏んだうえで、覚悟できたことがとてもよかったと思います」と笑顔を見せる土屋。小春役は、自身にとって「集大成のような役」だと話す。
「小春は“普通の女の子”。そんな彼女が、次第に爆発していくんです。きっと誰もが、学校や社会で、我慢や不安を溜め込んで生きているものだと思います。

小春は怒涛の不幸に襲われ、⼀晩ですべてを失ってしまう
小春は怒涛の不幸に襲われ、⼀晩ですべてを失ってしまう[c]2021 「哀愁しんでれら」製作委員会

私自身、20代前半でいろいろな“普通の女の子”を演じさせていただいて、“実はこう思っている”という胸の内を隠したり、溜め込んだりして生きている女の子をたくさんやらせていただきました。そういった経験があったからこそ、その集大成を小春役へとつなげられたと思います」とまっすぐな瞳を見せ、「また以前、エキセントリックな役柄を演じさせていただくこともあったので、小春が次第に変わっていくさまも、自然に受け止めることができました」とこれまでの積み重ねがあったからこそ、演じられた役だったという。

「田中圭さんは、すべてを包み込んでくれる」

小春の夫、大悟を演じるのは、田中圭。2人は『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(5月公開)、また「ぐるぐるナインティナイン」の人気企画「グルメチキンレース ゴチになります!」などでも共演を重ねてきた。土屋は、「圭さんは本当に頼りになる方」としみじみ。

「圭さんは、いつもどんなお芝居でも全力で受け止めてくださる」
「圭さんは、いつもどんなお芝居でも全力で受け止めてくださる」撮影/河内 彩

2011年のNHK連続テレビ小説「おひさま」の撮影を振り返り、「私が圭さんのお芝居を初めて見たのが、『おひさま』でした。一緒のシーンはなかったんですが、圭さんがすばらしいお芝居をされていて、この方の作品をもっと見たい!と思いました」というが、芝居のやり取りをすることで、さらに田中のすごみを実感したと続ける。

小春の夫、大悟を田中圭が演じている
小春の夫、大悟を田中圭が演じている[c]2021 「哀愁しんでれら」製作委員会

「圭さんは、いつもどんなお芝居でも全力で受け止めてくださるし、包み込んでくださるような感覚があって。撮影では監督の演出によってお芝居を変えていくこともありますが、圭さんとはお芝居でコミュニケーションを取れているなと実感することができます。また、『このシーンがわからないな』と悩んでいたとしたら、圭さんが『どうした?』と聞いてくださったり、プロデューサーさんも一緒になって相談に乗ってくださったり。本当にすてきなチームだったと思います」と感謝をあふれさせる。

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