「いきなり自分たちの武器を奪われた」…堂本光一が明かす「SHOCK」20年の想いと、少年隊への思慕|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「いきなり自分たちの武器を奪われた」…堂本光一が明かす「SHOCK」20年の想いと、少年隊への思慕

インタビュー

「いきなり自分たちの武器を奪われた」…堂本光一が明かす「SHOCK」20年の想いと、少年隊への思慕

「もしジャニーさんだったら、このコロナ禍のエンタテインメント業界でどんなことをしていたのだろうと何度も考えました。でも同時に、ジャニーさんがいまの世の中の状況を見ることなく天国に行ったのは幸せなことだったのかもしれないとも思うようになりました。思い通りにならないかたちで進んでいくことの方が多くて、ファンを大事にしていたジャニーさんにとって、みんながよろこんでいる姿を直に見ることができないのは、なによりもつらかったと思います」。

KinKi Kidsの堂本光一は、2019年7月9日に亡くなった恩師ジャニー喜多川についての想いをこのように語る。「誰よりも責任を負いながら働きつづけてきた人ですし、僕のことを褒める人ではありませんでしたからね。こうして『Endless SHOCK』が20周年を迎えて、映画館のスクリーンで上映することについて、もしジャニーさんが言葉をかけてくれるなら…。そう考えると、ゆっくりお休みになっていてください、という気持ちですね」。

「いきなり自分たちの武器を奪われた」

2000年にジャニー喜多川の作・構成・演出、堂本の主演で開幕した「MILLENNIUM SHOCK」からはじまったミュージカル「SHOCK」。2005年に堂本自身が脚本と演出に参加し、内容を一新した「Endless SHOCK」として生まれ変わり、2013年には上演開始からわずか12年5か月で通算1000回公演を達成。
そして2014年には松本幸四郎(現:松本白鸚)主演の「ラ・マンチャの男」を超え、日本演劇界におけるミュージカル単独主演記録を更新。現在までの総上演回数は1791回にのぼり、いまなお記録を更新しつづけている。
そして今回、堂本自らが監督を務めた『Endless SHOCK』(公開中)が、劇場映画として上映されることとなった。

その20周年のアニバーサリーイヤーとなった2020年。2月に行われていた東京・帝国劇場(帝劇)での公演が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で急遽中止が決定する。「このまま何事もなく終わるのかなと思っていた矢先のことでした。千秋楽を迎えた達成感で“ロス”になるのとはまるで違う、僕をはじめ、ほかのスタッフやキャストの方々もみんな、いきなり自分たちの武器を奪われたような気持ちを味わいました」と、堂本は未曾有の事態に直面した当時の心境を振り返る。
「でもその時に、無観客であれば皆さんに観てもらうことができるのではないかという話になり、どういうかたちで使うのかはわからないけれど、とりあえず公演を映像として記録することが決まったんです」。


公演中止後、本来であれば約1800人で埋められるはずの観客席に誰もいない状況のなかで、堂本たちキャストはステージに上がり演じ抜く。クレーンカメラ3台やドローンカメラを含む計16台のカメラは自由自在にステージをとらえ、「SHOCK」の代名詞ともいえる堂本の迫力満点のフライングはもちろん、キャストの目の輝きひとつさえも逃さない距離で、そのダイナミックなパフォーマンスが記録された。

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