『るろうに剣心 最終章』人吉ロケに潜入!大友啓史監督に尋ねる、佐藤健と新田真剣佑の“運命”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『るろうに剣心 最終章』人吉ロケに潜入!大友啓史監督に尋ねる、佐藤健と新田真剣佑の“運命”

インタビュー

『るろうに剣心 最終章』人吉ロケに潜入!大友啓史監督に尋ねる、佐藤健と新田真剣佑の“運命”

「過去3作、あまりにハードな撮影でしたからね、スタッフ皆に『もう勘弁してくれ』と言われるかと思って声をかけたら、むしろ『とうとう来たか』という感じで。ビクビクしながら、結局みんな『るろうに剣心』をやりたがっていた(笑)。そうか、そういうオチか、じゃあやろうか、みたいな(笑)。そんな流れで、とうとう重い腰をあげたわけです」。

いよいよ公開が迫ってきた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(それぞれ4月23日、6月4日公開)の企画当初を、大友啓史監督は冗談めかしてそう振り返る。2018年12月、みぞれが降る極寒の撮影現場を訪ねると、大友監督は夕飯の時間を返上して我々の取材に応じてくれた。

熊本県人吉市の石造鉄道車庫に装飾を施し、原作の時代背景が忠実に再現された
熊本県人吉市の石造鉄道車庫に装飾を施し、原作の時代背景が忠実に再現された[c]和月伸宏/集英社 [c]2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

熊本県人吉市の石造鉄道車庫に装飾を施したオープンセットは、昼夜を問わず数百人ものスタッフやエキストラでごった返していた。いまなお「SL人吉」が走る人吉機関区の車庫である石造機関庫は、地元の石工らが球磨地方の石材を使用して造った1911年の建設当初の姿に復元されており、現役の石造り機関庫としては国内唯一のものだということだ。


機関庫は幅16m、奥行き51mもの大規模な鉄道施設で、記者がなかに入ってみるとその巨大さにまず圧倒される。この日撮影されていたのは、新田真剣佑演じる雪代縁と江口洋介演じる斎藤一が列車内で対峙する、物語序盤のハイライトと言えるシーンだ。そのため機関庫内には実物と見まごうほど精巧なSLのセットが準備され、当時を再現した新聞や売店などの様々な小道具、そして服装から髪型に至るまで時代考証を徹底した多数のエキストラが配置された。

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