松山ケンイチと本広克行監督が語り合う、ものづくりの喜びと三浦春馬への想い|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
松山ケンイチと本広克行監督が語り合う、ものづくりの喜びと三浦春馬への想い

インタビュー

松山ケンイチと本広克行監督が語り合う、ものづくりの喜びと三浦春馬への想い

新田真剣佑主演のアクション大作『ブレイブ ‐群青戦記‐』(公開中)で織田信長役を演じた松山ケンイチと、メガホンをとった本広克行監督の独占対談を実施。高校生アスリートたちと戦国武将とが死闘を繰り広げる本作で、松山は敵将としてどっしりと構え、高校生たちを威嚇した。2人が撮影を振り返り、新田の俳優としてのポテンシャルの高さや亡き三浦春馬への想いを語り合ってくれた。

本作は週刊ヤングジャンプの人気コミック「群青戦記 グンジョーセンキ」を実写映画化した話題作。新田演じる主人公の西野蒼は、スポーツ強豪校の弓道部員で、腕は良くても自分に自信がないという冴えないタイプだ。
ある日、一本の雷が校庭に落ち、蒼ら高校生アスリートたちはいきなり戦国時代にタイムスリップし、刀を持った野武士たちに襲撃される。高校生たちは、弓道、剣道、空手、ラグビー、ボクシング、野球、科学など、それぞれの部活で培ったスキルを駆使し、織田信長軍との死闘を繰り広げていく。三浦春馬は、信長の軍と敵対する徳川家康役を演じた。

『ブレイブ ‐群青戦記‐』は公開中!
『ブレイブ ‐群青戦記‐』は公開中![c]2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会[c]笠原真樹/集英社

※本記事は作品後半の展開に関する記述を含みますので、未見の方はご注意ください。

「織田信長という役柄上、高校生のみんなと距離を取ってほしかった」(本広)

――信長役について、最初に本広監督とどんなやりとりがあったのですか?


新田真剣佑との共演について語った松山
新田真剣佑との共演について語った松山撮影/黒羽政士

松山「まず、原作がある映画の場合、原作を読んだほうがいいのかを監督にお聞きします。今回は読まなくてもいいので、思ったようにやってくださいというオーダーをいただきました。また『現場を締めてください』とも言われました」

本広「松山さんは織田信長という役柄上、高校生のみんなと距離を取ってほしかったんです。そうなると、きっと松山さんは現場で孤立しちゃうだろうと思ったけど、信長がいて、ピリピリした感じが出て、すごく良かったです」

――織田信長と言えば、これまで数多くの名優が演じてきましたが、松山さんはどんなふうにアプローチされたのですか?

松山「過去の作品をいろいろと観ましたが、すごく大人しい信長やセクシーな信長、威圧感のある信長など、時代によって求められている信長像は違うんだなと思いました。それで、いまみんなが想像する信長像は、たぶん自分が思うものとそんなに遠くないだろうと思い、ああいう形になりました」

――監督からは松山さんにどんなリクエストをされたのですか?

メガホンをとった本広監督
メガホンをとった本広監督撮影/黒羽政士

本広「松山さんはオールラウンドな俳優さんだし、大河ドラマ『平清盛』で主演もされていて、僕よりも時代劇に詳しいだろうから、役柄についてはあまり細かく話はしなかったです。実際にしゃべり方も完璧でしたね」

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