歴史的音楽フェスの封印が解かれる…!ブラックミュージックのスターが集結『サマー・オブ・ソウル』公開決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
歴史的音楽フェスの封印が解かれる…!ブラックミュージックのスターが集結『サマー・オブ・ソウル』公開決定

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歴史的音楽フェスの封印が解かれる…!ブラックミュージックのスターが集結『サマー・オブ・ソウル』公開決定

先日行われた第93回アカデミー賞授賞式で音楽監督を務めたアミール・“クエストラブ”・トンプソンが映画監督デビューを飾り、今年1月に行われたサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞のW受賞を果たした『SUMMER OF SOUL (OR, WHEN THE REVOLUTION COULD NOT BE TELEVISED)』が、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』のタイトルで日本公開されることが決定。US版ティザー予告が公開された。

本作が映しだすのは、伝説の音楽フェスティバル“ウッドストック”が行われたのと同じ1969年の夏に開催されていた、もうひとつの歴史的な音楽フェスティバル“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。ブラックミュージックのスターたちが集結し、30万人以上が参加したこのフェスの映像は、なぜか誰の目にも留まることなく約50年にわたって地下室に埋もれたままになっていたという。その映像の発掘を経て、“BLM(=Black Lives Matter)”によってアフリカン・アメリカンの歴史と文化に注目が集まる今、ドキュメンタリー映画としてよみがえることに。

クエストラブ監督は“ヒップホップ界の最重要人物”と呼ばれ、これまで4度のグラミー賞を受賞。ジェイ・Zのプロデューサーや『ソウルフル・ワールド』(20)の声優を務めるなど輝かしい経歴を持ち主。彼は黒人の歴史やカルチャー、ファッション、音楽の大々的な発表の場となったフェスの全貌を、重要な記録映像や当時のインタビュー、そして今回の映像に50年の時を経て触れることとなった当時の参加者たちの証言を織り込んでいく。

出演アーティストはスティーヴィー・ワンダーやグラディス・ナイト、デヴィッド・ラフィンといった当時ヒットチャートを席巻したモータウン勢から、B.B.キングやハーヴィー・マン、マックス・ローチなどのブルース、ジャズ勢。さらにはゴスペルの最高峰からポップやラテン、アフリカまでを俯瞰したブラック・ミュージックのスターたち。完全に未公開だったことが信じられないほど貴重な映像の数々に、きっと誰もが心震えることだろう。


約50年間にわたって封印されてきた音楽史に刻まれるべき圧巻のパフォーマンスの数々を、是非とも劇場で目撃してほしい。『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は2021年に公開される。

文/久保田 和馬

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