江野沢愛美が語る新感覚ホラー『クワイエット・プレイス』の魅力「アトラクション感覚で楽しめる映画!」

インタビュー

江野沢愛美が語る新感覚ホラー『クワイエット・プレイス』の魅力「アトラクション感覚で楽しめる映画!」

「1人でテレビを観ている時は、雛壇の芸人さんのようにツッコミを入れてしまう」

本作に役者として出演するとしたら、どのようなアプローチをするか聞いてみると、「音を立てずにじっとしていることは苦手だから、役作りは大変そうですよね…。なにより、撮影中は役者もスタッフも“音を立ててはいけない”という緊張感に包まれて、神経がすり減る現場になりそう」と想像する江野沢。

もし実生活でエヴリンたちと同じ状況に陥ったら、「最初に死ぬタイプと断言できます。学生のころは45分のテスト時間が苦痛でした。静かにしているのが苦手で、解答が終わってもまだ時間が残っている。しゃべれないし、静かにしなくちゃいけないので、頭のなかで歌を歌いながら、その歌詞を書き起こして時間を潰していました。そして、テスト終了の瞬間に『終わったー!!』と真っ先に叫ぶタイプでしたし、1人でテレビを観ている時は、雛壇の芸人さんのようにツッコミを入れてしまったりします。なので、『クワイエット・プレイス』の世界で生き残る自信はありません(笑)」。

「『クワイエット・プレイス』の世界で生き残る自信はありません(笑)」
「『クワイエット・プレイス』の世界で生き残る自信はありません(笑)」撮影/野崎 航正

「静かにするのは30分が限界」と笑う江野沢が本作で一番ビクッとしたのは、「序盤に出てきた、ランプが倒れて起きた小火(ボヤ)のシーン」だという。「映画の8割くらいは静かだけど、いきなり音が出てくるとビクッとします。その後も、次にいつ音が鳴るのか気になってすごく怖かったです。ランプを倒して毛布に炎が燃え移ったシーンで、ハッと声を出してしまいました。この作品は音が怖い作品だと思います」。

音を立てると“なにか”に襲われてしまう(『クワイエット・プレイス』)
音を立てると“なにか”に襲われてしまう(『クワイエット・プレイス』)[c] 2018, 2019 Paramount Pictures.

「セリフに頼れないから、表情や目線で感情表現をしなければいけない」

エミリー・ブラント演じるエヴリンとジョン・クラシンスキー演じるリー、夫婦のシーンにもグッときたそう。劇中で一回だけ、音楽のかかるシーンでは、夫婦がiPodをイヤホンで聴きながら音を立てずに静かに踊る。「すごくキレイと思うのと同時に、この状況がほんとうにかわいそうと感じました。急に登場するロマンチックで美しいシーンはとてもドラマチックに感じたけれど、そこがリアルだからこそ、逆に作品全体の恐怖度が増した気がします」。

実生活でも夫婦のブラントとクラシンスキー(『クワイエット・プレイス』)
実生活でも夫婦のブラントとクラシンスキー(『クワイエット・プレイス』)[c] 2018, 2019 Paramount Pictures.

ノア・ジュプ演じる息子のマーカス、ミリセント・シモンズ演じる娘のリーガンの演技も勉強になったと語る。「セリフに頼れないから、表情や目線で感情表現をしなければいけないなか、恐怖が手に取るようにわかる演技をしていてすごいと思いました。まだちっちゃい男の子なのに、あの状況で誰かを助ける、そして守るという勇敢な姿勢にハマりました。滝の裏でのお父さんとのやり取りにもジーンとしました。せつなさや苦しさ、怖さが強く伝わるお姉ちゃんの表情もすごく引き込まれるし、最新作でも活躍すると聞いているので、早く観たくてたまりません!」。

人類は滅亡の危機に陥っている(『クワイエット・プレイス』)
人類は滅亡の危機に陥っている(『クワイエット・プレイス』)[c] 2018, 2019 Paramount Pictures.

■『クワイエット・プレイス』
Blu-ray 発売中
価格:1,886円+税
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』ムビチケ前売券(オンライン)発売中
・前売一般:1,500円
・販売終了日 : 6月17日(木)

関連作品