北米興収のホラー対決は『死霊館』最新作に軍配!オープニング成績はユニバース前作超え|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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映画ニュース 2021/6/10 20:00

北米興収のホラー対決は『死霊館』最新作に軍配!オープニング成績はユニバース前作超え

前週『クルエラ』(公開中)に大差を付けて、コロナ禍で最高のオープニング成績を記録した『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(6月18日日本公開)が2週目で激突したのは、テイストこそ違えどホラー映画というジャンルでは共通している『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(10月1日日本公開)。先週末(6月4日から6日)の北米興収ランキングで繰り広げられたホラー対決の結果は、僅差で『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』に軍配が上がることとなった。

2013年に公開された『死霊館』を皮切りに、「アナベル」シリーズや『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(19)などのスピンオフを含めて7作品が展開してきた「死霊館」ユニバース。その最新作にして5年ぶりに本筋に戻る本作では、シリーズのベースとなっている実在の心霊研究家ウォーレン夫妻がもっとも衝撃を受けたという、「悪魔に取り憑かれていた」という理由で無罪が主張された1981年の裁判、“アルネ・ジョンソン事件”の真相を描いていく。

【写真を見る】「死霊館」ユニバースはまだまだ拡大!?メインシリーズ5年ぶりの新作は、全米を震撼させた事件がモチーフ
【写真を見る】「死霊館」ユニバースはまだまだ拡大!?メインシリーズ5年ぶりの新作は、全米を震撼させた事件がモチーフ[c] 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

週末3日間の興行成績は3102館で2410万ドル。コロナ禍からの復活途上とはいえ、ここ数週間の新作の弾けかたを踏まえるとやや寂しい数字ではあるが、これは同じユニバースの前作『アナベル:死霊博物館』(19)のオープニング成績(3613館で2026万ドル)を上回る数字。
過去のユニバース作品を振り返ってみると、初動は伸び悩んでも作品の評価次第で着実に興行収入を伸ばしている傾向がある。そこで本作の評判を批評集積サイト「ロッテン・トマト」を参考に確認してみれば、批評家からは59%の支持、観客からは84%の支持とどっち付かずといった印象だ。

同作はワーナー配給作品なので、北米では劇場と同時にHBO Maxでも配信公開されている。それがありながらもコロナ禍前の前作を上回る初動を獲得したのは、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』や『Spiral』といったホラー作品が軒並み好調な現状が後押しになったのか。それともスピンオフから本筋に戻ったことで、ホラーシリーズが陥りやすいマンネリ化の解消に成功したのか。いずれにせよ「死霊館」ユニバースは、今後も各スピンオフシリーズの後続作が控えており、その真価を測るタイミングはもう少し後になりそうだ。


2002年に公開された『スピリット』のスピンオフが初登場
2002年に公開された『スピリット』のスピンオフが初登場写真:SPLASH/アフロ

ほかにランキングに初登場を果たした作品は、4位にランクインしたドリームワークス製アニメ『Spirit Untamed』。2002年にアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされたドリームワークス製アニメ『スピリット』(02)のスピンオフとして製作されたNetflixのアニメシリーズ「スピリット 自由に駆け抜けて」の映画版となる同作。公開3週目の『Dream Horse』が10位に健闘しており、アメリカでもひそかに“馬ブーム”が起きているのだろうか。

文/久保田 和馬