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柴咲コウ、『クルエラ』吹替えに手応え!「生き様とリンクするところがある」との声に喜びも

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柴咲コウ、『クルエラ』吹替えに手応え!「生き様とリンクするところがある」との声に喜びも

5月27日より映画館で公開され、ディズニープラスのプレミアアクセスでも配信中の映画『クルエラ』の公開記念舞台挨拶が、6月10日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、日本語吹替版声優を務めたクルエラ役の柴咲コウ、バロネス役の塩田朋子が登壇。コロナ禍での公開延期や緊急事態宣言での映画館の休業などを経た本作だが、柴咲は観客を前に「実際に皆さんのお顔を拝見できるのがなによりうれしいです」と笑顔を見せた。

『クルエラ』は、名作アニメーション「101匹わんちゃん」シリーズなどに登場する悪名高きヴィラン、クルエラの誕生秘話が、過激かつスタイリッシュに明かされる実写映画の話題作。主演のクルエラ役を『ラ・ラ・ランド』(16)のエマ・ストーンが務めた。

クルエラ役の声優を務めた柴咲コウ
クルエラ役の声優を務めた柴咲コウ

公開されるやいなや、SNSなどで激賞を集めている本作。柴咲は周りの反響について「周りの友人だったりが感想を送ってくれるんですが、『すごく合ってましたよ』と言ってくださったり、人によっては『私の生き様とリンクするようなところがあったよ』と言ってもらえてうれしかったです」と喜んだとか。

また、柴咲は「自分が関わっているものを観ると、あら探しをしてしまいがちですが、最終的には客観的に観られたかなと。声として、自分のなかでは合格点だったかな」と手応えも口にした。

クルエラをつぶそうとするバロネス役を演じた塩田は「バロネス役のエマ・トンプソンは、これまでに何本も吹き替えていることもありまして、うちの母からも本作をやる前から『これ、あんたでしょ』と言われました(笑)。最近のエマ・トンプソンは、一癖も二癖もある役が増えていて、その役をできて幸せなことだと思っています」とご満悦だった。

バロネス役の声優を務めた塩田朋子
バロネス役の声優を務めた塩田朋子

また、「もしもバロネスのような厳しい師匠がいたら?」と聞かれた柴咲は「私は師弟関係を結んだことはないんですが、もしも師匠がバロネスみたいだったら、飛び出てどっかへ行っちゃうかもしれないです。でも、時には反面教師のように、いろんなことを盗んでいくだろうとも思います。私は自己流で来てしまいましたが、誰かの真似をしたり、影響を受けるのも大切だから、習える人が近くにいるのはうらやましいことかなと思います」と回答。


塩田は「自分の地位をおびやかす才能を持った後輩が現れたら?」と質問されると「そもそもおびやかされるような地位におりませんので…」と言ったあとで「私はずっと文学座におりますので、若手のころは先輩を見て、いつかああいうところに行きたいなと思いつつ、年月が経ちました。いまは才能がある若い人に嫉妬するというよりは頼もしいと感じます。でも、厳しくしてるつもりはないんですが、ものすごく怖いと言われます」と苦笑いした。

最後に柴咲は『クルエラ』について「心の声に従うっていうのがキーワードだなと。エステラ(クルエラの本名)は、周りになじめなくて、悪名高いヴィランになっていくんですが、自分がなにをしたいのかが明確にあり、強さがある」と作品の魅力を語ったあと「こういう状況のなかで皆さんと会えたことがうれしいです。いろんな制約もあるかと思いますが、エンターテインメントは活力になるし、今日は十分に楽しんで帰ってください」としっかり締めくくった。

取材・文/山崎伸子

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