シャロン・ストーンがローマ教皇に直談判!?『氷の微笑』にまつわるジョークも披露|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
シャロン・ストーンがローマ教皇に直談判!?『氷の微笑』にまつわるジョークも披露

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シャロン・ストーンがローマ教皇に直談判!?『氷の微笑』にまつわるジョークも披露

「ファンタスティック・ビースト」シリーズのジュード・ロウが主演を務め、史上初のアメリカ人教皇とバチカン内部の人間模様をシニカルに描きだしたドラマシリーズ「ヤング・ポープ 美しき異端児」。その待望の続編となる「ニュー・ポープ 悩める新教皇」が、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて毎週木曜更新で独占配信中(BS10 スターチャンネルでも独占放送中)。このたびMOVIE WALKER PRESSでは、本作の第5話に登場したシャロン・ストーンの場面写真や貴重なメイキング写真などを先行入手した。

2016年に製作された「ヤング・ポープ 美しき異端児」の続編となる本作
2016年に製作された「ヤング・ポープ 美しき異端児」の続編となる本作[c] Wildside / Sky Italia / Haut et Court TV / Mediaproducción 2019.

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリアの気鋭監督パオロ・ソレンティーノが監督・脚本・製作総指揮を務める本作。前作最終話で演説中に心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ったピウス13世(ロウ)の後任として、バチカン幹部からの推薦で新教皇ヨハネ・パウロ3世に就任したジョン・ブラノックス(ジョン・マルコヴィッチ)。哲学的で内向的な性格で中道派の彼は、つらい生い立ちゆえに人一倍愛情を渇望し、多くの信者がピウス13世の復活を祈りつづけるなかで、いかに人気を集めるかを模索していく。

ジョン・マルコヴィッチとの珍しいツーショットも!
ジョン・マルコヴィッチとの珍しいツーショットも![c] Wildside / Sky Italia / Haut et Court TV / Mediaproducción 2019.

そんな本作で、映画ファンや海外ドラマファンの心をひときわ掴んでいるのは、思いがけない豪華スターたちの登場だ。21日に配信がスタートした第5話では、ソレンティーノ監督のファンであることを公言している大御所スター、シャロン・ストーンが本人役として登場。自身の代表作である『氷の微笑』の超有名なシーンにまつわるくだりで笑いを誘った。
60歳を過ぎても変わらぬ美貌とスターオーラがあふれんばかりのストーン。劇中では、実際にLGBTQ支援活動を積極的に行なっていることでも知られる彼女が、カトリック教会が同性愛者同士の結婚を認めるように教皇へ進言するシーンも描かれるなど、単なるゲスト出演に留まることなく本作の持つ時代性を反映する役割も担っている。


第4話にはマリリン・マンソンも登場!
第4話にはマリリン・マンソンも登場!photo by Gianni Fiorito[c] Wildside / Sky Italia / Haut et Court TV / Mediaproducción 2019.

ほかにも第4話には、過激な歌詞やパフォーマンスで知られるロック・ミュージシャンのマリリン・マンソンが登場したり、劇中のセリフでデニス・ホッパーや“俳優”としてのジョン・マルコヴィッチらハリウッドスター、さらにはメーガン・マークルにも触れられるなど、ソレンティーノ監督の遊び心が存分に発揮された脚本も魅力を放っている。

美しい画面を撮らせたら右に出る者がいない、パオロ・ソレンティーノ監督の手腕が発揮されている
美しい画面を撮らせたら右に出る者がいない、パオロ・ソレンティーノ監督の手腕が発揮されている[c] Wildside / Sky Italia / Haut et Court TV / Mediaproducción 2019.

また本作でもうひとつ評判なのは、前作でエミー賞にノミネートされたことでもお墨付きを得た、ハイクオリティなプロダクション・デザイン。なかなか見ることができないバチカン内部の様子や、コンクラーベなどの儀式を荘厳に再現したり、サン・ピエトロ大聖堂前広場やベニスなどでロケを敢行。さらにはローマのスタジオに原寸大のシスティーナ礼拝堂を建設するなど贅を尽くし、イタリアで製作された作品でもっとも製作費の高いテレビドラマの一つと言われるほど。解禁されたメイキング写真からは、そんな撮影現場の雰囲気も垣間見える。

豪華俳優たちの競演に、文化や宗教を超えた普遍的な人間ドラマ、スタイリッシュな映像表現などなど、さまざまな視点から楽しむことができる本作を、是非ともお楽しみあれ。

文/久保田 和馬

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