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インタビュー 2021/7/15 15:00

『SEOBOK/ソボク』監督が明かす、コン・ユとパク・ボゴムの“化学反応”「コン・ユさんが2人の雰囲気を作っていった」

まさに異色の韓国映画が上陸する。韓国映画初のクローン人間を題材にしたSF大作『SEOBOK/ソボク』(7月16日公開)。主演は『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」のコン・ユと、「雲が描いた月明り」のパク・ボゴムという、映画&ドラマファンに愛されているゴージャスなツートップ。さらに意表を突かれるのは、メガホンをとったのが『建築学概論』(12)のイ・ヨンジュ監督であることだ。初恋のときめきを細やかに描き、公開時韓国で恋愛映画の興行成績を塗り替える大ブームを起こした前作から一転。イ監督に聞いた、骨太のSF映画に挑んだ理由、そして現場で捉えた名優2人の素顔とは――。

主演俳優たちへの信頼感から舞台裏までを語ってくれた、イ・ヨジュン監督
主演俳優たちへの信頼感から舞台裏までを語ってくれた、イ・ヨジュン監督[c]2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTSRESERVED


「パク・ボゴムさんは眼差しが秀でた俳優」

「ギホンとソボクの2人が出てくるシーンは、すべてに思い入れがあります。2人の関係は、ストーリーを構成するうえで、大切な要素です」。

脳腫瘍を患う元情報局エージェントのギホン(コン・ユ)と、人類初のクローン人間ソボク(パク・ボゴム)。余命宣告を受け生きることを渇望するギホンは、国家の極秘プロジェクトで誕生したソボクの体内で作られるiPS細胞ですべての疾患を治療できるという事実に惹かれ、彼を護送する任務を引き受ける。ところが、任務早々にテロリストに襲撃され、ギホンはソボクとともに逃げる羽目に。“死に直面した男”と“死ぬことのないクローン”という真逆の2人が逃走しながら心を開いていく姿を描く、いわばロードムービーであり、バディ映画といえるだろう。

“死に直面した男”と“死ぬことのないクローン”のロードムービーでもある『SEOBOK/ソボク』
“死に直面した男”と“死ぬことのないクローン”のロードムービーでもある『SEOBOK/ソボク』[c]2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTSRESERVED

『SEOBOK/ソボク』のシナリオを書く前から、次の作品はコン・ユをキャスティングしたいと願っていた監督は、彼の魅力をこう語る。
「演技が安定していて上手いし、主演級として遜色のない人気がある。なによりも、コン・ユさんがこれまで出演してきた作品が興味深いと思いました。大ヒット俳優になろうと狙うのではなく、真実を伝える作品を選んでいる。経歴に好感をもったんです」。

「徹底的に準備をして撮影に臨む、細やかな役者」と評判が高いコン・ユ。そんな彼に期待したのは、ストーリーを引っ張っていく力だったという。
「観客はギホンの視点を通じてクローン人間のソボクを見つめていきます。だから、ギホンの役割はとても重要でした。それができる確たる演技力をコン・ユさんには期待していたのです。彼は空気をしっかり掌握してやり遂げました」。

シナリオを書く前から、コン・ユのキャスティングを考えていたというイ監督
シナリオを書く前から、コン・ユのキャスティングを考えていたというイ監督[c]2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTSRESERVED

一方、パク・ボゴム扮するソボクは、秦の始皇帝の名を受けて不老不死の霊草を探すために旅立った臣下、徐福(ソボク)の名を冠したタイトルロール。“韓国映画初”にして“人類初”のクローン人間という、前代未聞づくしの役どころだ。研究所の管理下での感情のない表情から、初めて外に出た子どものように無垢な様子、敵対する人への静かで激しい怒りまで、ふり幅の大きい演技が要求される。
「ソボクを表現するのは簡単ではありません。なぜなら、自分の感情を積極的にさらけ出さないから。シナリオを書く時にも『把握するのが難しい対象』とキャラ付けしていました。当然、演じるパク・ボゴムさんにとっても難しいわけです」。

だが、監督の心配は杞憂だった。
「パク・ボゴムさんは眼差しが秀でた俳優。特にエンディングの怒りの表情を撮影した時は、驚きました。超能力を使う時には一般的な作品だと体の動きで表現しますが、ソボクはほとんどじっとしたまま。つまり、怒りの大きさを目つきで演じなければならないのです。ところが、パク・ボゴムさんは、目だけを捉えたクローズアップで、テイクごとに少しずつ違う感情を表現するんです。最初は少し悩んでいたようですが、ある瞬間、観る人がはっと驚くテイクを生み出す。スタッフもみんな感心していました。『難しいシーンかもしれないけれど、もう少し待てば彼はできるはず』。そんな信頼がありました」。

イ監督はパク・ボゴムの「眼の演技」を絶賛
イ監督はパク・ボゴムの「眼の演技」を絶賛[c]2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTSRESERVED


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