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M.ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』が北米初登場1位!『G.I.ジョー』最新作との一騎打ちを制す

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M.ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』が北米初登場1位!『G.I.ジョー』最新作との一騎打ちを制す

先週末(7月23日から25日)の北米興収ランキングは、M.ナイト・シャマラン監督の最新作『オールド』(8月27日日本公開)が、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(10月22日日本公開)との一騎打ちを制し、初登場1位を獲得。それでも両者のオープニング興収はどちらも2000万ドルを下回るやや低調な数字で、その背景には作品評価の伸び悩みや、アメリカ国内における新型コロナウイルスの再拡大への懸念などが要因として考えられている。

『オールド』は驚異的なスピードで時間が流れるビーチを舞台にしたミステリー
『オールド』は驚異的なスピードで時間が流れるビーチを舞台にしたミステリー写真:EVERETT/アフロ

『オールド』は、世界中にコアなファンを持つシャマラン監督のミステリー映画としては珍しく、公式な原作が存在する作品だ。穴場のビーチに訪れた家族が、異常なスピードで時間が進むという不可解な現象に見舞われていく様が描きだされていく。オーディションを含む一連の制作工程がコロナ禍のなかで進められ、当初は今年2月に公開を予定していたものの公開延期となっていた。

シャマラン作品が北米初登場1位を飾るのは『スプリット』(16)、『ミスター・ガラス』(19)に続いて3作連続。3355館で公開され1685万ドルというオープニング興収は『ヴィジット』(15)を下回ることになったが、本作の製作費はわずか1800万ドルの低予算。作品評価もキャリア低迷期の頃と比較すれば悪くなく(「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価は51%で『ミスター・グラス』を上回っている)、成功作に含まれるだろう。


人気キャラ“スネークアイズ”の誕生の秘密を、日本を舞台に展開
人気キャラ“スネークアイズ”の誕生の秘密を、日本を舞台に展開写真:EVERETT/アフロ

一方で2009年の第1作、2013年の第2作ともに初登場1位を飾った「G.I.ジョー」シリーズの第3作『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は、シリーズものにとって致命傷となりがちな長期間のブランクが裏目に出たか、『オールド』とは350万ドルほどの僅差で2位に惜敗。それでもシリーズの人気キャラ“スネークアイズ”のオリジンを描くというテコ入れや、この8年の間で進化したアクション描写や映像技術が多少プラスに働いているようで、こちらも「ロッテン・トマト」では過去2作を上回る評価を獲得。なんとか面目を保つことができた。

ベスト10圏内では、前週に初登場1位を飾った『スペース・プレイヤーズ』(8月27日日本公開)が懸念していた通り前週比69%ダウンという大幅な下落で4位に転落。3位に食い下がった『ブラック・ウィドウ』(公開中/ディズニープラス プレミアアクセスで配信中)は北米累計興収1億5000万ドルを突破し、今週火曜日に『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(公開中)を抜いて北米年間興収の第2位に浮上した。

文/久保田 和馬

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