ケイの冒険を手助けする守護神!巨大な龍のモンスター・水龍【妖怪大図鑑】
勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が現在公開中だ。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。
第44回:巨大な龍のモンスター・水龍
今回紹介する水龍は、ケイと天邪鬼の前に姿を現す巨大な龍のモンスター。骨が剥きだしで、恐竜の化石のような見た目で所沢の地下に眠っている。「龍」は元々中国で生まれたものといわれており、漢の時代には龍に雨乞いの祈祷をしたという記録が残されていることから、昔から水神としての性質を有していたと考えられている。日本には弥生時代ごろに伝えられたとみられ、古来からある蛇神信仰や、水神信仰が結びつくようにして広まり、日本各地にその伝説が残された。
本作での水龍はケイに襲いかかろうとするが、それは狐面の女がケイに与えた“真の勇気”があるかを確かめるための試練。これを機にケイは、自分を犠牲にしても弟のダイを助けたいのだと強く願うようになり、狐面の女から“鬼切丸”を授けられる。そして天邪鬼も一緒に水龍に乗り武神のもとを目指すのだが、その途中で巨大な土蜘蛛が出現。さらに鬼の一族も立ちはだかることに…。
ケイと狐面の女が茨木童子たち鬼と戦う傍らで、土蜘蛛と激闘を繰り広げる水龍。クライマックスシーンでもさらなる活躍を見せているので、その勇姿に注目してほしい!
文/久保田 和馬