『ブラック・ウィドウ』のレッド・ガーディアン役で人気上昇!デヴィッド・ハーバーのわがままボディから目が離せない
どこにでもいそうな“お父さん感”から目が離せないアレクセイ/レッド・ガーディアン
40代でキャリアが花開いたハーバーの人気をさらに高めたと言えるのが、『ブラック・ウィドウ』のアレクセイ/レッド・ガーディアン役だ。アメリカのキャプテン・アメリカに対抗して、ロシアが生みだした超人兵士で、冷戦時代にはスパイとしても活躍。キャプテン・アメリカと同様に科学によって肉体が強化されており、超人的なレベルのパワーにスピード、卓説した戦闘スキルを誇っている。
ところが、劇中では刑務所に収監され、冒頭でも記述したようにぽっちゃり体形になっているなど、かつての英雄の面影はどこへやら。ナターシャによって救出されたあとも、彼女ともう一人の娘、エレーナ(フローレンス・ピュ―)に過去の武勇伝や一方的な(?)キャプテン・アメリカへのライバル心をしゃべり続けており、その姿はまるで年頃の娘たちに煙たがられる面倒くさいお父さん。
一方で、偽りとはいえ何年も一緒に過ごした家族への愛情は本物のようで、なにかとナターシャを気にかけているほか、妻のメリーナ(レイチェル・ワイズ)を心から愛している素振りも見せている。さらに、ある理由でエレーナが部屋にこもってしまった際にはすぐに彼女のところに行って慰めようとするなど、彼なりに父親であろうとする想いが伝わってくる。
戦闘シーンでは、驚異のコピー能力でアベンジャーズのメンバーの技を操るタスクマスターに果敢に立ち向かうなど、戦士としての心意気は健在。ブランクからか、あえなく吹っ飛ばされてしまうが、そのひっくり返る姿はどこか愛嬌があり、家族のために頑張ろうとするお父さんを応援したくなる気持ちについさせられてしまう。
どこか少年っぽさもありながら、娘の愛に飢えているというアレクセイを人間味たっぷりに演じたデヴィッド・ハーバー。『ブラック・ウィドウ』での彼のにじみ出る愛らしさに夢中になってしまったという人も多いはず。早くも本作のMovieNEXと4K UHD MovieNEXが9月15日(水)より発売開始になるということで、一度観た人もその活躍を再確認し、ハーバーのさらなる飛躍に注目したい!
文/平尾嘉浩