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ドキュメンタリー映画『くじらびと』映像の迫力に、“グレートジャーニー”関野吉晴が「息をのんだ」

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ドキュメンタリー映画『くじらびと』映像の迫力に、“グレートジャーニー”関野吉晴が「息をのんだ」

ドキュメンタリー映画『くじらびと』の公開記念舞台挨拶が“くじらの日”でもある9月4日に新宿ピカデリーで行われ、石川梵監督、音楽を担当した吉田大致、ゲストとしてオフィシャルサポーターである探検家の関野吉晴、アルピニストで写真家の小松由佳が登壇した。

インドネシアのラマレラ村で行われている銛1本での鯨漁をテーマにした本作。『世界でいちばん美しい村』(17)の石川監督が30年という長い時間をかけて村の人々と信頼関係を築き、2017年から2019年までの3年間に撮影した映像を本作に結実。世界で初めてラマレラの鯨漁の空撮と水中撮影に成功した。石川監督は「この映画は僕だけの力だけでなく、皆さんのいろんな助けによってできた映画」と公開を迎えて、感激しきり。音楽を担当した吉田は「監督とは何度もメッセージをやり取りしました。本作は体験型の映画なので、波の音だったり、現地の人たちの声を含めて、音楽で印象をコントロールしすぎないアプローチをしたんだなと改めて思いました」と語っていた。

関野吉晴は、映像の迫力に驚いたという
関野吉晴は、映像の迫力に驚いたという

人類の足跡をさかのぼる“グレートジャーニー”に挑んだ探検家として知られる関野は「大きいスクリーンで見ると、やはり息をのむというか、体がのめるようなすごい迫力のある映画だなと。その裏にある子供たちとか、女性とか、舟を作る人たち、いろんな人が協力し合ってこの物語ができあがっている。撮影中、運が悪い時はくじらが全然出ない時もあると思うんですが、くじらが獲れなくてもこの映画は成り立つんじゃないかと思うほど裏の物語がしっかり描かれていると思いました」と魅力を語り、小松も「本当に臨場感あふれる映画で、まさに命を賭けた鯨と人間の戦い。その場にいなければ見ることのできない光景を見せていただいた」と本作に触れた感動を明かした。


また関野は「今回の映画のテーマの一つに、“目”があると思う」と持論を展開。「人間の目には白目がある。白目って大事で、表情が、何を考えているかがわかる。猿にはないんですよ。人間って表情が非常に豊かだけど、くじらは目の周りが硬いので表情が作れないので目だけで合図しているように思う」と続けると、石川監督もまさに目をテーマにしたと同調していた。

【写真を見る】鯨の解体について、“肉の分配図”を見ながら解説!
【写真を見る】鯨の解体について、“肉の分配図”を見ながら解説!

劇中で描かれる鯨の解体シーンも話題だ。ステージでは、鯨の肉を村の人々はどのようにして分け合っているのか、投影された“肉の分配図”イラストを見ながら石川監督が自ら解説した。何度かラマレラ村に訪れたという関野は「ラマレラの人たちは400年前にこの島にきた。ただ農耕ができなかったのでくじらを獲るしかなかったわけだが、ちゃんと今でも、土地の主人に一番大切な目の周りの油をあげるんですね。役割に応じて誰に何をあげるか、その船に乗っていなくても、船大工とか、オーナーとかいろんな人にきちんと無駄なく回るようになっている」とラマレア村の人たちが、鯨を分け合うことで村の和を保っていることを説明していた。

文/成田 おり枝

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