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今掛勇監督&千眼美子が『宇宙の法―エローヒム編―』で果たした挑戦「アニメだからこそ描けるものがある」

インタビュー

今掛勇監督&千眼美子が『宇宙の法―エローヒム編―』で果たした挑戦「アニメだからこそ描けるものがある」

「アニメは美しいものを描くことができる」(今掛監督)「ヤイザエルからたくさんの力をもらいました」(千眼)

ーー千眼さんは「龍の歯医者」や『宇宙の法―黎明編―』など、声のお仕事を重ねられています。声優のお仕事の魅力をどのように感じていますか?

千眼「声優さんって本当にすごい職業だと思っています。前回は一人でアフレコをしたんですが、今回は置鮎龍太郎さんや高橋広樹さんなど、そうそうたる声優の方々と横に並んでお芝居をさせていただいて…。声優の皆さんの“言葉にすべてを乗せる力”に、圧倒されました。もう私はいっぱいいっぱいでした!」

今掛監督「一生懸命やっていたので、手がしびれたり、酸欠になってしまったりしていましたね」

千眼「緊張しすぎて、呼吸が浅くなってしまいました(笑)!」

ーー本作を通して、「これは新しい挑戦だったな」と思うことがあれば教えてください。

今掛監督「ベガ星人のダンスシーンは、実際にダンサーの方たちの踊りを撮影して、その動きをもとにアニメーションとして描いています。それは初めての試みで、とても楽しかったですね。手間も時間もかかりましたが、とてもいい仕上がりになったと思っています。また音楽も見どころです。今回は劇中で歌われる楽曲が6曲あり、絵コンテ撮(絵コンテをつなげたムービー)を作りながら、音楽シーンを作成していきました」

地球の危機に立ち向かうべく、エローヒム神は自ら前線に立つ
[c]2021 IRH Press

ーー3部作を手掛けた今掛監督。本シリーズを通して、アニメーションの力を実感したことはありますか。

今掛監督「本シリーズでは多種多様な種族を描くことになりますが、そういった面でもアニメーションという表現は長けているのかなと感じています。そして美しいものを描けるという点は、アニメーションの持つ大きな力かなと。大川隆法総裁が描く世界は、ユートピアです。アニメならば、精神世界や愛の世界、美しい世界を描くことも可能なのかなと思っています」

ーー千眼さんは、今回成長できたなと感じていることはありますか?

千眼「『本心ではこう言いたかったな』『弱音を吐いてしまったな』という時には、エロ―ヒム様への信仰を深めたヤイザエルのことを思い返すようになりました。特にヤイザエルの『真理のために戦え』というセリフが、とても心に残っていて。私のなかにはいつも“強くなりたい”という欲求があるのですが、ヤイザエルは大事なものを守るために、日々訓練をして凡事徹底していると思うんです。私も強くなるためにはどうしたらいいのだろうか…と考えると、学ぶこと、誰かに優しくするための知恵、そして違う国の人とわかり合うための語学が必要だなと感じています。ヤイザエルを演じたことによって、改めて日々努力を続けて行こうという気持ちになりました。ヤイザエルからたくさんの力をもらったと思っています!」


取材・文/成田 おり枝

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