二宮和也主演で「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」映画化!シベリアに抑留された男の壮絶な半生を描く|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
二宮和也主演で「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」映画化!シベリアに抑留された男の壮絶な半生を描く

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二宮和也主演で「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」映画化!シベリアに抑留された男の壮絶な半生を描く

「男たちの大和」の原作者として知られる辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(文春文庫/1992年刊)が、二宮和也の主演で映画化されることが決定。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、『64-ロクヨン- 前編/後編』(16)の瀬々敬久監督がメガホンをとり、2022年に公開される。

【写真を見る】極限状態のなか、生きることへの希望を強く唱え続けた山本幡男、ご本人の写真
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第二次世界大戦終了後、零下40度を超える厳冬のシベリアで強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった60万人を超える日本人。本作では、わずかな食糧で1日10時間を超える過酷な労働を強いられ劣悪な環境で栄養失調や自死によって命が失われていくなか、生きることへの希望を強く唱え仲間たちを励まし続けた実在した人物である山本幡男の壮絶な半生が描かれる。

クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』(06)で国内外から高い評価を受け、『母と暮せば』(15)では第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、その確かな演技力で観る者を魅了してきた二宮。そんな二宮が本作では、小道具や衣装合わせの際により山本幡男に近づけるべく試行錯誤を繰り返すほどのこだわりを見せるなど並々ならぬ覚悟を持って本役に挑む。


また今作で二宮と初タッグを組むのが『ヘヴンズ ストーリー』(10) で第61回ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞など数々の映画賞を受賞し、骨太な社会派ドラマから恋愛ものまで幅広く手掛ける人間ドラマの名手である瀬々監督。さらに脚本は『永遠の0』(13)、瀬々監督作品『糸』(20)の林民夫が手掛ける。

辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所から来た遺書」
辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所から来た遺書」

実際に撮影にあたって山本の生まれ育った隠岐の島に足を運んだという瀬々監督は「山本さんら多くの人々を追い詰めてしまった状況を再び作らないよう、戦争の起こした悲劇がもう再び起こらないよう、思いを込めて映画に取り組んでいきたい。そう思っています」と力強くコメント。

日本にいる妻や4人の子どもたちと一緒に過ごす日々が訪れることをいかなる時も信じていた山本。希望を持ち続けた山本の心情になぞらえて二宮は「“ただただ帰ることを想って、行ってきます”」と本作への確固たる決意を覗かせており、今の時代に“生きることへの希望”を強く訴えかける本作に期待が高まる。撮影は、10月下旬から2022年1月中旬にかけて行われる予定。

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