南沙良、ミニシアターを巡るVol.15 CINEMA Chupki TABATA(前編)|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
南沙良、ミニシアターを巡るVol.15 CINEMA Chupki TABATA(前編)

コラム

南沙良、ミニシアターを巡るVol.15 CINEMA Chupki TABATA(前編)

「DVD&動画配信でーた」と連動した連載「彗星のごとく現れる予期せぬトキメキに自由を奪われたいっ」では、私、南沙良がミニシアターを巡り、その劇場の魅力や特徴をみなさんにお伝えします。第15回は東京北区、田端のシネマ・チュプキ・タバタさんにお邪魔しました!

誰でも同じように映画を楽しめる、ぬくもりあふれる映画館

今回お邪魔したシネマ・チュプキ・タバタは、フリー映画鑑賞推進団体「City Lights」が運営。障害者の方や幼児連れの家族など、誰にでも映画を楽しめる設備が充実した、日本初のユニバーサルシアターとしてオープンしました。19〜24時はシアターレンタルも可能となっています。

【写真を見る】日本初のユニバーサルシアター、CINEMA Chupki TABATAを南沙良が紹介
【写真を見る】日本初のユニバーサルシアター、CINEMA Chupki TABATAを南沙良が紹介撮影/杉映貴子 スタイリスト/道券芳恵 ヘアメイク/竹内未夢

劇場は田端駅から歩いて5分ほどのところにある、住宅街の一角にある小さな映画館。代表の平塚さんの「みんなに映画を楽しんでほしい」という想いがいっぱい詰まってます。


劇場は531人の方々の募金によってつくられており、ロビーの天井と壁に広がる葉っぱには、支援者&サポーターの方々のお名前が。館名の“チュプキ”とはアイヌ語で“自然の光”を意味し、ロビーや劇場内は森の中をイメージしたような内装でとっても落ち着きます。障害者も健常者も関係なく、ゆったり映画を楽しめる優しい映画館なんです。

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撮影/杉映貴子

障害者の方に優しいだけでなく、贅沢な音響システムも!

シネマ・チュプキ・タバタでは、音声ガイドのイヤホンを全席に完備しているほか、耳の聞こえない方でも振動で音を感じられる抱っこスピーカーもあります。

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撮影/杉映貴子

森の中にいるような空間がとっても癒やされますね。座席にはぬいぐるみや、かわいいくまさんのビーズクッションもあり、細かいところまでぬくもりを感じられました。

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撮影/杉映貴子

そして障害者の方に優しいだけではなく、音響はなんと7.2.4ch。空間全体が音に包まれているような、贅沢な映画体験ができるんです。スピーカーの上には鳥の巣があったりして…かわいい。

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撮影/杉映貴子

こちらは親子鑑賞室。完全防音なので赤ちゃんが泣いてしまっても大丈夫!真っ暗な空間や大音量が苦手な方も利用できます。まわりを気にせず映画が楽しめる劇場ってありがたいですよね。

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撮影/杉映貴子

次回は支配人の平塚千穂子さんにお話を伺います。お楽しみに!

こちらは南さん直筆の地図
こちらは南さん直筆の地図

取材協力/稲田豊史

●CINEMA Chupki TABATA
公式サイト https://chupki.jpn.org/
住所 東京都北区東田端2-8-4
電話 03-6240-8480
最寄駅 JR山手線 田端駅

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、東京都出身。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞、その後同誌専属モデルを務める。
女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)では映画初主演ながらも、第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が業界関係者から高く評価される。
最近の主な出演作に、映画『ゾッキ』(21/竹中直人監督・山田孝之監督・齊藤工監督)、映画『彼女』(Netflixにて配信)、TBSドラマ『ドラゴン桜』など。また2022年放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK/三谷幸喜脚本)へも出演が決まっている。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021のニューウェーブアワード受賞。
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