魔法や特殊能力だけが武器じゃない!優しさや勇敢さで困難を乗り越えたディズニーヒロインたち|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
魔法や特殊能力だけが武器じゃない!優しさや勇敢さで困難を乗り越えたディズニーヒロインたち

コラム

魔法や特殊能力だけが武器じゃない!優しさや勇敢さで困難を乗り越えたディズニーヒロインたち

ディズニー長編アニメーション60作目にして、『モアナと伝説の海』(16)以来4年ぶりの新作オリジナル・ミュージカルとなる『ミラベルと魔法だらけの家』(公開中)。タイトルの通り、魔法だらけの家――家族みんなが魔法を使えるマドリガル家に生まれながら、ただ一人魔法の力を与えられなかった主人公のミラベルが、家族や家を救うべく危機に立ち向かう姿を描く。そう、今度のディズニーヒロインは、どこにでもいる普通の女の子なのだ。

魔法の力を持たずとも、家族や家を守るために困難に立ち向かう少女の姿を描く『ミラベルと魔法だらけの家』
魔法の力を持たずとも、家族や家を守るために困難に立ち向かう少女の姿を描く『ミラベルと魔法だらけの家』[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

前作『ラーヤと龍の王国』(20)のラーヤや『ムーラン』(98)のムーランは、すぐれた戦闘能力で大活躍。『塔の上のラプンツェル』(10)のラプンツェルは、長い髪に宿る“魔法の花”の力が物語のカギとなり、『リトル・マーメイド』(89)のアリエルのように人間ではない設定のキャラクターもいた。

一方で、ミラベルのように特殊な能力を持たないヒロインも少なくない。古くは『シンデレラ』のシンデレラ、最近だと『アナと雪の女王』のアナなどはその代表格といえるだろう。彼女たちはどうやって様々な危機や困難に立ち向かい、乗り越えてきたのか。普通だけど普通じゃない、パワフルなディズニーヒロインたちの活躍を振り返ってみよう。

誰にでも優しく希望を信じ続ける美しき少女…シンデレラ/『シンデレラ』(49)

【写真を見る】プリンセス映画の金字塔ともいうべき存在となった『シンデレラ』
【写真を見る】プリンセス映画の金字塔ともいうべき存在となった『シンデレラ』[c] 2021 Disney ディズニープラスで配信中

父親亡きあと、継母とその連れ子の娘たちから召使いとしてこき使われているシンデレラ。お城の舞踏会も継母たちの意地悪で行けなくなるが、そこへ現れたフェアリー・ゴッドマザーがカボチャを馬車に、ネズミを馬に変えて…。誰もが知っている童話のヒロイン“シンデレラ”。その名前の由来は、暖炉掃除で汚れた身体を指した「灰かぶり」というみじめなもの。しかし、そんな境遇にあっても希望を捨てない芯の強さと、部屋に住みついたネズミや小鳥たちにも大きな愛を注ぐ優しさでチャンスをつかむと、最後にはその輝く美貌で王子様に見初められてハッピーエンドを手に入れる。

変わり者だが勇敢さと聡明さをあわせ持つ…ベル/『美女と野獣』(91)


ベルと共に過ごすうちに、野獣は元の姿に戻るために必要な“真実の愛”を学ぶ(『美女と野獣』)
ベルと共に過ごすうちに、野獣は元の姿に戻るために必要な“真実の愛”を学ぶ(『美女と野獣』)[c] 2021 Disney ディズニープラスで配信中

森の古城に捕らわれた父親を助けるため、自ら身代わりを申し出たベル。城の主である野獣は凶暴な態度で彼女を迎えるが、ベルが狼に襲われていたところを野獣が助けたことで、しだいに打ち解けていく。もともと読書と空想が大好きな“変わり者”として周囲から一目置かれていたベルは、並々ならぬ好奇心の持ち主。不気味な古城やしゃべる調度品、(外見が)恐ろしい野獣にも怯まず近づき、彼らの真実を知ることができた。もちろん、野獣の本質を見抜く聡明さや信じ続ける頑固さも、彼女を幸せに導いたエッセンスだ。

関連作品