宮野真守の「自分の声が好きじゃない」告白に、ムロツヨシが「そんなにいい声しているのに!?」と驚き
第90回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた『ボス・ベイビー』(17)の続編となる『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(12月17日公開)吹替版の完成披露試写会が11月18日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、ムロツヨシ、多部未華子、芳根京子、宮野真守が登壇。見た目は赤ちゃんだが中身はおじさんという“ボス・ベイビー”の活躍を描く映画にちなみ、それぞれが自身の“ギャップ”について告白した。
前作の25年後の世界を舞台に、すっかり大人になったボス・ベイビーと兄ティムの前に、「悪の天才博士が世界征服を企んでいる」という情報をキャッチしたベイビー社から派遣されてきた“ボス・レディ”が登場。“ボス・レディ”が疎遠だった2人を潜入捜査に向かわせ、彼らが史上最大のミッションに挑む姿を描く。この日は全員が黒スーツにサングラス姿で登壇した。
前作から4年ぶりにボス・ベイビー役を続投したムロは「4年間ずっと、ボス・ベイビーのぬいぐるみが部屋に置いてある」とにっこり。「ボス・ベイビーが飲み相手、飲み仲間でいてくれる。部屋のなかでずっと目を合わせてくれるし、無言の友として愚痴を聞いてくれる」そうで、「分身であり、相棒」だと愛着を語っていた。また本作で初登場となったボス・レディ役の多部は「緊張しました。早口でまくしたてるように(話して)、次から次へとテンポよく進んでいくキャラクター。ついていくのに必死で大変でした」と難役にチャレンジした感想を吐露。宮野は「すばらしい。めちゃめちゃかっこよかった」と多部の演技を絶賛していた。
自身のなかにある“ギャップ”について話すことになると、ムロは「皆さんの前に立たせていただくとよくしゃべります」と自分を分析し、「ただ、心を許した友の前に行くと急に無言になります。それはとてつもないギャップがあるらしい。仲良くなるまであれだけしゃべっていたのに、急にある日からしゃべらない。友だちから『嘘だろ!』と言われたことがあります。ある距離感になった時から無言が苦ではなくなる」と親交を深めた人の前では無口になると明かす。
多部は「しっかりしてそうだと言われるんですが、全然しっかりしていないです!」とのこと。「この前は鍵をゴミ箱に捨てたりした。説明書とかも読まないし、この前は枕カバーを買って未開封のまま捨ててしまった。とにかく捨てちゃうんです」と続け、周囲を「おもしろすぎる!」と爆笑させていた。芳根も「いま24歳なんですが、年齢が上に見られる。あと私も『しっかりしているね』と言ってもらえるんですが、私もしっかりしていないんです。家だとぐうたらしています。お仕事の時は頑張っています!」とキュートなファイティングポーズを見せていた。
「泳げない」と苦笑いを見せたのが宮野。ムロが「ジムとかで泳いでいそう!」と驚くと、宮野は「海ではブイをつたって進みます」と微笑む。さらに「あまり自分の声が好きじゃない。声優に向いているとは思っていない」とも語り、これにはムロも「そんなにいい声をしているのに!?」と目を丸くしていた。
取材・文/成田 おり枝