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“クマの家族愛”に思わず感情移入…『シチリアを征服したクマ王国の物語』のメッセージを親子の声から読み解く

映画ニュース 2022/1/10 19:30

“クマの家族愛”に思わず感情移入…『シチリアを征服したクマ王国の物語』のメッセージを親子の声から読み解く

20世紀のイタリア文学を代表する作家ディーノ・ブッツァーティが、1945年に発表した名作児童文学をアニメ映画化した『シチリアを征服したクマ王国の物語』が1月14日(金)より公開される。クマと人間の関係を題材に、ユーモラスかつファンタジック、それでいて考えさせられる物語が展開する本作には、親子試写会では「愛や生き方について考えさせられる」(40代・女性)といった絶賛の声が多数寄せられているので、その魅力をひと足先に本作を鑑賞した親子たちの声からひも解いていきたい。

日本語吹替版を親子試写会にてプレミア上映
日本語吹替版を親子試写会にてプレミア上映[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

ファンタジックな世界観に観客を引き込む魅力的な“クマ”と“人間”

旅芸人のジェデオンとアルメリーナは、山越えの途中で吹雪に見舞われ洞窟で暖を取っていたところ、年老いたクマと遭遇。食べられては大変と思ったジェデオンは、クマを喜ばせようと古くから伝わる「シチリアを征服したクマ王国の物語」を語りだす。

遠い昔、山奥に平和なクマの王国があった頃。クマの王レオンスは息子のトニオに魚の捕り方を教えていたが、目を離した隙にトニオの姿が見えなくなってしまう。息子を失い、悲しみに暮れるレオンスだったが、トニオを見つけるべくクマたちと共にシチリアを目指すことを決意。しかし、クマの襲来を聞きつけたシチリア大公率いる軍隊に奇襲をかけられてしまう。


親子が川で生き別れになってしまうところから物語は幕を開ける
親子が川で生き別れになってしまうところから物語は幕を開ける[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

クマの視点で物語が紡がれている本作は、クマが人間と同じ言葉を話すだけでなく、人間たちとの戦いに勝利した際には踊って喜んだりと感情面も豊かに描かれている。そんなクマたちのおかしみたっぷりな振る舞いは、多くの子どもたちを物語の世界にグッと引き込んだようで、以下のような声が寄せられた。

「クマたちが勝利した時に踊ってるところがおもしろいし、楽しめた」(11歳・男子)
「クマが陽気でおもしろかった」(12歳・男子)
「クマたちは(人間の)武器に負けない強さがあって、おもしろかった」(11歳・男子)


クマたちの個性も様々で、生き別れになった息子を常に想うだけでなく、飢えの危機にある仲間たちの面倒も見ようと振る舞う正義感の強いクマの王、レオンスをはじめ、お調子者な一面のあるトニオ、レオンスにアドバイスを送る長老のテオフィル、人間の世界に魅了される部下のサルペトル…と数多くのクマが登場する。なかでも特に印象的だったというキャラクターとして多く名前が挙がっていたのがレオンスだ。

人間の世界に魅了され、染まっていく部下のクマなど個性的なキャラクターも魅力的だ
人間の世界に魅了され、染まっていく部下のクマなど個性的なキャラクターも魅力的だ[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

「レオンス王の王としての振る舞いや生き方が印象に残りました」(40代・女性)
「レオンス王は勇敢で仲間を思いやるところがかっこよかった」(10代・女性)
「いつも冷静で、かっこよかった。理想の王だった」(12歳・男子)
「おもしろい、感動、ワクワク、せつない、悲しい…レオンス王やトニオの気持ちになり、場面が変わるごとにいろんな気持ちになりました」(40代・女性)


生き生きとした姿には思わず感情移入をした人もいたようだ。一方、人間サイドにも興味を引かれるキャラクターが多く登場する。例えば、「魔術師がおもしろかったです。語り部の話し方も楽しい」(10代・女性)など、複数の役で印象的な芝居を披露した柄本佑による魔術師デ・アンブロジス。彼は魔法が残り2回しか使えないことを嘆く、なんとも人間味ある男。物語の鍵を握るキャラクターでもある。

洞窟の老クマの声を務めるリリー・フランキーには「最高でした」(60代・女性)との絶賛も
洞窟の老クマの声を務めるリリー・フランキーには「最高でした」(60代・女性)との絶賛も[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

また「沙莉ちゃんの声が良かった。キャラクターの心模様を感じた」(50代・女性)、「アルメリーナは声が印象的だった」(40代・女性)といった絶賛の声が寄せられた伊藤沙莉が見事な声色で演じ分けているのが、語り部の助手アルメリーナと、物語のなかに登場する聡明な少女アルメリーナ。特に物語内のアルメリーナはトニオの良きパートナーとして、ある謎に一緒に迫っていったりと存在感を発揮。ファンタジックな物語に説得力を与えている。

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