クリント・イーストウッド最新作『クライ・マッチョ』、長澤まさみ主演コメディ『コンフィデンスマンJP』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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映画ニュース 2022/1/14 20:30

クリント・イーストウッド最新作『クライ・マッチョ』、長澤まさみ主演コメディ『コンフィデンスマンJP』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、クリント・イーストウッドの監督業50周年記念作、“コンフィデンスマン”誕生の秘密に迫る最新作、鮮やかな色彩でクマと人間の交流を描くアニメの、バラエティに富んだ3本!

鬼才の映画ならではの滋味とコクを味わいたい…『クライ・マッチョ』(公開中)

元ロデオスターのマイクと孤独な少年ラフォは、次第に心を通わせていく(『クライ・マッチョ』)
元ロデオスターのマイクと孤独な少年ラフォは、次第に心を通わせていく(『クライ・マッチョ』)[c] 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

2度のアカデミー賞に輝く鬼才クリント・イーストウッドが監督と主演を兼任して放つ人間ドラマ。年老いた元ロデオスターが、元雇い主の13歳の息子をメキシコから連れ戻すという仕事を引き受ける。旅の中で、祖父と孫ほど年の離れた二人は、互いの孤独を寄せあうように心を通わせていく。イーストウッド作品では『グラン・トリノ』(08)を連想させるが、こちらはより軽妙。誘拐すれすれの危険な旅をユーモラスに描きつつ、マッチョになりたい少年と、その果てを知る老人の交流の温かさを、観る者の胸にしみこませる。御年91歳のイーストウッド、子役のエドゥアルド・ミネットの生き生きとした好演も印象的。鬼才の映画ならではの滋味とコクを味わいたい注目作だ。(映画ライター・有馬楽)


詐欺師たちが一人になったときに見せる意外な素顔が新鮮…『コンフィデンスマンJP 英雄編』(公開中)

いつもは連携プレーを見せる3人がぶつかりあう!?(『コンフィデンスマンJP 英雄編』)
いつもは連携プレーを見せる3人がぶつかりあう!?(『コンフィデンスマンJP 英雄編』)[c]2022「コンフィデンスマンJP」製作委員会

大ヒットシリーズの劇場版第3弾は、これまでタッグを組んできた詐欺師のダー子(長澤まさみ)とボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、元マフィア(城田優)が所有する珠玉の“オサカナ”=幻の古代ギリシャ彫刻“踊るビーナス”を狙って真剣勝負の騙しあいをするのが新鮮で面白い。しかも世界遺産の都市=マルタ島のヴァレッタを舞台に、日本の刑事(松重豊)やインターポールの捜査官(瀬戸康史)が3人を追い、ハニートラッパーの韮山波子(広末涼子)やダー子の宿敵=赤星栄介(江口洋介)までもがまたまた暗躍!果たして、豪華過ぎるメンバーが罠を仕掛ける最高にゴージャスな舞台で、3人はどんな手を使っていつもの仲間や敵を欺き、オサカナを奪うのか?そして最後に笑うのは一体誰なのか?
ダー子やボクちゃん、リチャードが一人になったときに見せる意外な素顔も新鮮だし、人気俳優たちが思いがけない役でカメオ出演しているのも見逃せない。これまで同様、エンドクレジット後のサービスシーンまでハイテンションで爆走する、怒涛のグランドフィナーレだ!!(映画ライター・イソガイマサト)

説教臭くならない教訓が納得とともに深く沁みる…『シチリアを征服したクマ王国の物語』(公開中)

 人間のもとへと向かうクマの群れは、圧巻かつどこかかわいさも!(『シチリアを征服したクマ王国の物語』)
人間のもとへと向かうクマの群れは、圧巻かつどこかかわいさも!(『シチリアを征服したクマ王国の物語』)[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM

イタリアの同名児童文学を、イラストレーターかつバンド・デシネ作家としても知られるロレンツォ・マトッティが映画化。彼の感性が冴える2Dでしか表現し得ない、時に紙細工のようにも見える映像、大胆な曲線で縁取られるシンプルかつ象徴的な構図をベースに、色彩のグラデーションや陰影によるポエティックで美しいグラフィック映像に目を奪われる。猟師に連れ去られた息子を探すため、クマの王レオンスが仲間とともに山から人間の街へ下りていく。友好的に相談するつもりが、突然、激しい攻撃を受け、応戦せざるを得なくなり――。
圧政をしいて来た大公の軍隊を破ったため、レオンスは人間たちに“解放者”として迎えられ、大公に代わりシチリアを治めることに。だが、高潔で公正なレオンスも、ズル賢い側近の進言で少しずつ目が曇っていく。善人(善熊)もいれば悪人(悪熊)もいるのに、“クマがそんなことするハズはない!”と信じるレオンスの姿に、異なる文化を持つ他者と共存する難しさ、正しく国を導く困難が浮かび上がる。自分らしさ、クマらしさを失わないこと――。説教臭くならない教訓がじんわり“だよなぁ”という納得とともに深く沁みる。おとぎ話的な語りもステキ!(映画ライター・折田千鶴子)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/サンクレイオ翼

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