幻想的な初解禁シーンがお目見え!湯浅政明監督最新作『犬王』新特報映像が解禁
<スタッフコメント>
●古川日出男(原作)
「これは映画のモンスターである。スクリーンがこれほど怪物的にうごめきだすのを、私はおそらく初めて観た。しかも、それらの『うごめき』はポップで、悲劇的なはずなのに徹底して楽天的で、要するに痛快な『しいたげられた者たちの反撃』なのだ。映像だけではない。音楽も、それからキャラクターたちの声もぜんぶ蠢動している。私は、原作の小説を書いたはずなのだけれども、そうした事実はすっかり失念してしまって、スクリーンに映しだされる『世界』に唖然とさせられている。にもかかわらず、身体は反応してしまっていて、揺らされている。私はシェイクさせられている。いったいこれはなんなのか、と私は素直に思った。そして、回答はこのコメントの最初に記した。これは映画のモンスターである。これはアニメーションのモンスターである。これは音楽アニメーションのモンスターである」
●野木亜紀子(脚本)
「湯浅監督の鬼才たる所以を『どうだ!』と見せつけられ、ただただ驚愕するばかり。千尾のイルカが連なって、デッカい鯨が立ち昇る。ぽかんと見上げたこの私、遠い昔のあの場所で犬王の舞台を目撃した幸運な一人になってしまった。泣きたくなるようなアヴちゃんの艶やかな咆哮、腹に響く森山氏の確かな唄声、いつまでも何度でも聴きたくなる、麻薬のような音の波。帰り道は『♪デッカいく〜じら〜』と口ずさむこと請けあい。映画館で見ておけばよかったー!と後悔しないよう、彼らの失われた物語を、奪われた物語を、目撃する一人になってください」
文/久保田 和馬
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