「神木隆之介の撮休」で自分役を演じた神木隆之介。「本当の僕は、ただのおふざけ野郎です(笑)」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「神木隆之介の撮休」で自分役を演じた神木隆之介。「本当の僕は、ただのおふざけ野郎です(笑)」

インタビュー

「神木隆之介の撮休」で自分役を演じた神木隆之介。「本当の僕は、ただのおふざけ野郎です(笑)」

撮影が始まる前、「よろしくお願いします」とカメラマンにお辞儀をする。その角度は、ほとんど90度。こんなにも国民的な人気者なのに、我々スタッフよりも深く頭を下げる姿を見て、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という家訓を地でいっていることに驚いてしまった。

俳優・神木隆之介。そのパブリックイメージはきっと「礼儀正しい」「爽やか」「いい人」といったポジティブなものばかりだろう。では、本当の神木隆之介はどんな人なのか。そんな想像膨らむドラマが、放送・配信中の「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」だ。

「もし突然撮影が休みになったら、神木隆之介はどんな1日を過ごすか」というテーマに基づき描かれた8つのパラレルストーリーを、神木本人が演じる。タッグを組むクリエイター陣は、映画『護られなかった者たちへ』(21)の瀬々敬久、映画『さんかく窓の外側は夜』(21)の森ガキ侑大、映画『きみの鳥はうたえる』(18)の三宅唱ら多彩な顔ぶれ。それぞれの視点からの神木隆之介を描きだしている。どれも本当の彼のようで、そうではない。まだ見ぬ神木隆之介を知りたくて、本人に話を聞いてみた。

【写真を見る】新年らしくおめでたい雰囲気のなかで、神木隆之介を撮り下ろし!
【写真を見る】新年らしくおめでたい雰囲気のなかで、神木隆之介を撮り下ろし!撮影/黒羽政士

「実際の神木隆之介は、振り回す側です(笑)」

――今回、他者から神木隆之介を描いてもらったことで、なにか発見はありましたか。

「僕っておとなしいイメージがあるのかなと思いました。台詞でも『それはいや、あの…』と言いかけて押し込めちゃうみたいなものが多かった気がするんですね。優しくて、気遣い屋で、あんまり人に突っ込めない。それがみなさんから見た僕なのかなと」

――本当の神木隆之介さんはどんな人なんでしょう。

「ただのおふざけ野郎です(笑)。YouTubeをやっているんですけど、素があんな感じ。アニメが好きで、よくしゃべるし、全然おとなしいということはないです」

――イメージって不思議ですね。劇中では振り回されて困るような場面がいっぱいありましたが。

「最近、友達とちょうどそういう話になったんですよ。振り回すか、振り回されるかだったら、振り回されるほうが楽だよねみたいなことを言ったら、友達から『なにを言ってるんだ、お前は振り回す側だから』って。その時初めて、僕は振り回す側なんだと気づきました(笑)」

――例えばどんなふうに振り回すんですか?

「友達いわく話題がコロコロ変わると。『これこれこうで』って僕が話をして、せっかく友達が『そうなんだ』ってリアクションをしてくれているのに、気づいたら次の話題に行ってるそうです。それを聞いて、あらそうと(笑)。『ごめんね、うちの家、コロコロ話題変わるから』って答えたら、友達も『まあいいけど。慣れてるから』と言ってました。どうやら僕、振り回すほうだったみたいです(笑)」

自身を「おふざけ野郎」と語る通り、遊び心が垣間見えるショットも
自身を「おふざけ野郎」と語る通り、遊び心が垣間見えるショットも撮影/黒羽政士


「小学生の時に上原投手のサインをもらいました」

――ある回では、神木さんが憧れの人に写真撮影を求める場面がありました。神木さんは有名人に写真撮影やサインをお願いしたことはありますか。

「あります、あります!小学生の時に、巨人の上原(浩治)投手に。僕はどの球団のファンというより野球全体が好きなんですけど。うちのおじいちゃんが巨人ファンで、その影響もあって巨人に対してはちょっと特別な愛着があったんですね。それで『妖怪大戦争』の時に始球式で東京ドームに行って。生で上原投手を見て『わ!本物の上原だ。いつも「熱チュー!プロ野球」で使ってる上原だ!』って大興奮。その時はさすがに『サインいいですか?』とお願いしました(笑)」

――なるほど。じゃあそのサインは巨人ファンのおじいさまにプレゼントされたんですか?

「いやいや、渡さないです!僕がもらったんで僕がもらいました」

――あ、そこはおじいちゃん孝行ではなかったんですね(笑)。

「はい。絶対に渡さないですね(笑)」

撮影/黒羽政士

――劇中で、「神木隆之介はパーフェクト」というようなことを言われていましたが。そんなふうに思われることについてはどう感じていますか。

「純粋にうれしいですよ。パーフェクトって言われたから完璧にならなきゃとか、いい子って言われたらそうならなきゃとか、そういうプレッシャーはまったくなくて。実際、パーフェクトでもなんでもないですからね。苦手なことは苦手ですし、できないことはできない。そんな僕を見て誰かがパーフェクトという印象を持ってくださっているのであれば『ありがとうございます!』という気持ちです」

――そんなにパブリックイメージは気にしないタイプですか。

「そうですね。あんまり気にしたことはないです」

――エゴサとかもしない?

「エゴサはしてます(笑)。でもそれも暇つぶしにという感じで。あとドラマとかやっている時は、エゴサしてどういう感想をみんなが持っているのかチェックしたりしますよ。なかには、僕がお芝居の中で隠した意図を『神木くん、いまこういう動きをしたけど、こういう意味なのかな』と考察してくれている人がいたりして。それが僕のねらいどおりだと『そうそう!よかった、伝わってる〜』ってうれしくなります」

撮影/黒羽政士
「WOWOW オリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」
WOWOWプライム 毎週(金)23:00~放送中
※各話放送終了後、WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信

【衣装協力】
BANKS JOURNAL/JAMGLE JAM INC.(03-6452-5282)
CASSY/RIGA INTERNATIONAL JAPAN(03-5962-7596)
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