2022年東映ラインナップを一挙紹介!『ドラゴンボール』『ONE PIECE』から『シン・仮面ライダー』まで

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2022年東映ラインナップを一挙紹介!『ドラゴンボール』『ONE PIECE』から『シン・仮面ライダー』まで

東映ラインナップ発表会が、2月3日にesports 銀座studioで開催され、手塚治代表取締役社長や各作品の担当者が登壇。MCはLiLiCoと荘口彰久が務めた。手塚社長は2022年以降の作品について「大粒です。豊穣の年です」と語り、自信をのぞかせた。

手塚社長は続けて「今年のラインナップに、もう1本、ものすごい大作が加わっていきます。これは後日、改めて場所を作り、皆様をお呼びしたい。びっくりされると思います。そしてさらにこれ以降も、ビッグプロジェクトを始動させています。こちらもさらにびっくりされるのではないか」とマスコミ陣を煽り、会場を盛り上げた。

鳥山明の完全新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
鳥山明の完全新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』[c]バード・スタジオ/集英社[c]「2022ドラゴンボール超」製作委員会

作品紹介のトップバッターは、スーパーヒーロー大集合のバトルアクションを描く完全新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(4月22日公開)だった。『ドラゴンボール超 ブロリー』(18)以来4年ぶりの新作となるが、「(原作者の)鳥山明が脚本も手掛ける、渾身の1作です」と宣言。

「映像はいままでと違った技法で表現しております。孫悟飯とピッコロが活躍するお話で、舞台は地球です。『ドラゴンボール』といえばアクションですが、『ドラゴンボール超 ブロリー』を超えるアクションを山のように盛り込んであるので、楽しみにしてください」と力強くアピール。

「コードギアス」シリーズの谷口悟朗監督を迎えた『ONE PIECE FILM RED』
「コードギアス」シリーズの谷口悟朗監督を迎えた『ONE PIECE FILM RED』[c]尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

続いて「コードギアス」シリーズの谷口悟朗監督を迎えた『ONE PIECE FILM RED』(8月6日公開)も気合十分の1作となっているよう。

「外部の監督を招聘することは、東映アニメではなかなかないこと。谷口さんは、原作者の尾田栄一郎さんとも旧知の仲ということでOKをもらいました。また、尾田さんが総合プロデューサーをされるという前提で今回のプロジェクトが始まったので、時間はかかりました。シナリオ作りが大変でしたが、黒岩(勉)さんというすばらしいライターさんがまとめてくれました。女性のキャラクターが大事な役で出てきます。公開直前の7月22日に原作が連載25周年を迎えますが、我々アニメチームも、ここは勝負しましょうということで、一丸となって頑張っています」とのこと。

岡田准一が、『関ヶ原』(17)、『燃えよ剣』(21)に続けて原田眞人監督とタッグ組んだ映画『ヘルドッグス』(2022年秋公開)も、岡田のワイルドなビジュアルが解禁された直後から話題騒然だ。

「原田監督は脚本執筆の時から、岡田さんをイメージして監督が世界観を作られています。3度目のタッグなので原田さんと岡田さんの信頼感は絶大で、彼らの魂のこもった作品に仕上がったと思ってます。誰もがノックアウトされてしまうような究極のエンタテインメント作品で、日本映画の歴史に残る作品に仕上がったと自信を持ってます」とのことだが、岡田以外も豪華な布陣となっているそうで、その情報は後日解禁となる予定。


【写真を見る】井上雄彦が自ら脚本・監督に挑む!『SLAM DUNK』ほか、東映の超豪華ラインナップを紹介
【写真を見る】井上雄彦が自ら脚本・監督に挑む!『SLAM DUNK』ほか、東映の超豪華ラインナップを紹介[c]I.T.PLANNING,INC [c]2022 SLAM DUNK Film Partners

原作者の井上雄彦が自ら脚本・監督に挑んだ『SLAM DUNK』(2022年秋公開)も原作ファンから熱い視線を浴びている。

「スタッフは経験値の高いプロ集団ですが、井上監督の頭のなかのイメージを画にするためには、いままでやったことがない作業にも恐れず、諦めずに何度もトライ&エラーを繰り返し、丁寧に積み重ねております。確実にいい物作りができているという実感はあります。井上監督、スタッフ一同、本作をベストな作品として完成させることこそ、すべてのファンの期待に応える最善と信じ、全力で取り組んでいます」とのことで、かなり胸アツな映画となりそうだ。

脚本・監督の庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』
脚本・監督の庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』[c]石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

また、『劇場版 仮面ライダーリバイス(仮)』、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE(仮)』と共に紹介されたのが、2023年の3月に公開を控える脚本・監督の庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』で、鋭意制作中とのこと。本郷猛こと仮面ライダー1号を池松壮亮が、一文字隼人こと仮面ライダー2号を柄本佑が務める。

「2023年3月の公開に向けて、膨大な制作過程を踏んでます。期間も時間もお金もかかりますが、きっと喜んでもらえるものができると思っています。1回ざっと編集したものを観ましたが、俳優パートはしっかりと撮れてますし、今後CGや音楽をつけていきます。妥協のない監督なので、どこまで追い込められるかと日々頑張ってます」。

Koki,主演の『牛首村』
Koki,主演の『牛首村』[c]2022「牛首村」製作委員会

Koki,主演の「恐怖の村」シリーズ最新作『牛首村』(2月18日公開)が公開を控える清水崇監督が、東映とふたたびタッグを組み新たに放つ、タイトル未定映画のティザービジュアルとティザー映像もサプライズで公開された。これまでの「恐怖の村」シリーズとは違った、怖さのなかにも美しさが感じられる謎めいた雰囲気に、俄然期待が高まった。

清水崇監督の新シリーズもスタート予定
清水崇監督の新シリーズもスタート予定

このほかにも、今週末に公開を控える三木聡監督による大スペクタクル巨編『大怪獣のあとしまつ』、小沢かな原作のアニメ映画『ブルーサーマル』(3月4日公開)、シリーズ初の単独映画となる『映画おしりたんてい シリアーティ』(3月18日公開)、アニメ業界の覇権を巡る熾烈な闘いを描く『ハケンアニメ!』(5月公開)、水谷豊の監督第3弾『太陽とボレロ』(6月公開)、人気ドラマの映画化『映画妖怪シェアハウス』(6月公開)、犬と人間の交流を描く『ハウ』(夏公開)、King & Princeの岸優太主演映画『Gメン』(秋公開)、「プリキュア」最新作の劇場版『映画デリシャスパーティ プリキュア』(9月23日公開)など、充実にラインナップとなっている。

東映の手塚治代表取締役社長
東映の手塚治代表取締役社長

手塚社長はすでに「創業以来、最高の成績を出したいと営業部長には言ってます」と語っていたが、確かに粒揃いのラインナップで、続報も引き続きチェックしていきたい。

取材・文/山崎伸子

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