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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に『ドント・ルック・アップ』も!Netflixでいますぐ観られるアカデミー賞候補の良作たち

コラム 2022/2/20 21:45

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に『ドント・ルック・アップ』も!Netflixでいますぐ観られるアカデミー賞候補の良作たち

濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画で初めて作品候補賞に選出されたことでも盛り上がりを見せている本年度のアカデミー賞。ここ数年のオスカーといえば、Netflix作品が数多くノミネートされており、授賞式より前に手軽に作品を観られるという、映画ファンにとっては願ったり叶ったりの状況となっている。

第94回アカデミー賞でも10作品27ノミネートと大旋風を巻き起こしているNetflix。授賞式をより楽しむためにも、いますぐ観られる作品たちを紹介していきたい。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(11部門12ノミネート)

【写真を見る】カリスマ性あふれる男を体現したベネディクト・カンバーバッチなど、アカデミー賞候補の写真たっぷり(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
【写真を見る】カリスマ性あふれる男を体現したベネディクト・カンバーバッチなど、アカデミー賞候補の写真たっぷり(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)[c] Netflix / Courtesy Everett Collection

今年のアカデミー賞で最多ノミネーションとなった作品が、ジェーン・カンピオンによる『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。作品賞をはじめ、監督賞、脚色賞など、主要部門を含む11部門で12ノミネートされ、大本命と言われている。

1920年代半ばの米モンタナ州。威圧的だがカリスマ性にあふれる兄フィルと地味で繊細な弟のジョージ、なにもかも対照的なバーバンク兄弟は、2人で農場を経営していた。そんなある日、フィルが悪態をついた町の宿屋の未亡人ローズとジョージが結婚。フィルは「財産目当て」だと彼女と連れ子の青年ピーターに対して敵意を剥き出しにするが、ある秘密が明らかになり…。

夫婦役を演じたキルスティン・ダンストとジェシー・プレモンスは、実生活でも夫婦である(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
夫婦役を演じたキルスティン・ダンストとジェシー・プレモンスは、実生活でも夫婦である(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)[c] Netflix / Courtesy Everett Collection

コディ・スミット=マクフィーが演じるのは、主人公フィルからいびられる繊細な青年(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
コディ・スミット=マクフィーが演じるのは、主人公フィルからいびられる繊細な青年(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)[c] Netflix / Courtesy Everett Collection

4人の関係性の歪みがスリリングに描かれる本作。秘密を抱えたフィルの心の機微を深みある演技で表現したベネディクト・カンバーバッチが主演男優賞候補となったほか、助演男優賞候補にジョージ役のジェシー・プレモンス、ピーター役のコディ・スミット=マクフィー、助演女優賞候補にローズ役のキルステン・ダンストと主要キャラクター全員がオスカー候補に。俳優たちの緊迫感ある演技合戦は見応え抜群だ。

さらに撮影賞、音響賞、編集賞といった技術的なセクションや、美術賞、作曲賞といった部門までノミネートされており、どこをとっても隙がない作品に仕上がっている。はたして何部門で受賞を果たすのか気になるところだ。

『ドント・ルック・アップ』(4部門4ノミネート)

世界の現状を痛烈に皮肉っている『ドント・ルック・アップ』は、作品賞や脚本賞でノミネート!
世界の現状を痛烈に皮肉っている『ドント・ルック・アップ』は、作品賞や脚本賞でノミネート![c] Netflix / Courtesy Everett Collection

同じく作品賞候補となっている作品が、アダム・マッケイ監督による『ドント・ルック・アップ』だ。W主演のレオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスを筆頭に、ロブ・モーガン、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、マーク・ライランス…と枚挙に暇がないほどの豪華俳優が顔をそろえ、世界滅亡の危機に揺れるアメリカをブラックジョーク満載で描きだす。


メディアに訴えかけるもエンタメとして消費されてしまうなどブラックジョークはもはや笑えない…(『ドント・ルック・アップ』)
メディアに訴えかけるもエンタメとして消費されてしまうなどブラックジョークはもはや笑えない…(『ドント・ルック・アップ』)[c] Netflix / Courtesy Everett Collection

地球滅亡クラスの彗星が近づいていることに気づいたミンディ博士と大学院生のケイト。2人は事の深刻さを政府や世間に訴えようとするが、どちらからもまともに受け止めてもらえず、終いにはこの彗星を巡り、アメリカは大きく分断されてしまう。

利権絡みの政治腐敗などアダム・マッケイらしい切れ味鋭い1作となっている(『ドント・ルック・アップ』)
利権絡みの政治腐敗などアダム・マッケイらしい切れ味鋭い1作となっている(『ドント・ルック・アップ』)[c] Netflix / Courtesy Everett Collection

マッケイ監督といえば、風刺の効いた作風が持ち味であり、この作品でも自分の信じるものしか見ようとしない人々や利権が絡んだ政治など、リアリティ抜群に、世の中を全方位的に批判してみせている。現代社会を皮肉り、笑うに笑えない本作は、作品賞のほか、脚本賞、編集賞、作曲賞の4部門でノミネートされている。

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