ヘンリー王子の声優はオーランド・ブルーム！非難続出の英王室風刺アニメが続編中止へ

ジョージ王子の目線を通じて、英王室の日常を風刺と皮肉たっぷりに描いた米HBO Maxのテレビアニメシリーズ「The Prince」。この度、その続編の制作が中止になったことが明らかになった。HBO Maxの最高コンテンツ責任者の話として「Deadline」が独占で報じたもの。

本作の第1シーズンは、2021年春にオンエア予定だったが、4月にフィリップ王配が亡くなったことから延期され、現地時間2021年7月29日にHBO Maxで全12話が配信された。

第1シーズンの予告編では、エリザベス女王が一家が揃ったテーブルで、「おやつが欲しい！女王はおやつが欲しい」とせがんだり、ジョージ王子が召使に、「おしっこの味がしない紅茶を持ってきて」と要求したり、ルイ王子が紅茶を飲んだあとコップを床に落として叩き割るシーンなどが描かれており、「英王室をあまりにもバカにしている」と物議を醸していた。またよだれを垂らした間抜けな人間として描かれたフィリップ王配が、床に倒れても一家が気にせずに歓談を続けている様子などがオンエアされると、視聴者から非難の声が殺到。第2シーズンの制作がお蔵入りになったようだ。

本作ではオーランド・ブルームがヘンリー王子の声を担当。ヘンリー王子の隣人で、プライベートでも親交のあるブルームは当初、「悪意があるわけでも、意図しているわけでもない」と述べ本作を擁護。婚約者のケイティ・ペリーが、作品を少し観たあとに「あなたしかいない」と後押ししたことも明らかになっている。

また、脚本家兼プロデューサーのゲイリー・ジャネッティは、2021年8月に米トーク番組「Watch What Happens Live with Andy Cohen」に出演した際に、「シリーズがスタートする前に、ヘンリー王子は、本作にオーランドが出演していることは知っていた」「ヘンリー王子はユーモアのセンスを持っているようだった」と語っていた。

制作がお蔵入りになってもジャネッティは自身のInstagramに、「マジで、来週には僕が国王になる」というキャプションと共に、2月10日にチャールズ皇太子が新型コロナウイルスに感染し、その2日前にエリザベス女王と面会していたという「BBC」の記事とジョージ王子の写真を投稿。英王室への風刺を続けている。

文/JUNKO