『ザ・バットマン』が北米V3!初登場の『劇場版 呪術廻戦0』ハリウッドでの評価は?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ザ・バットマン』が北米V3!初登場の『劇場版 呪術廻戦0』ハリウッドでの評価は?

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『ザ・バットマン』が北米V3!初登場の『劇場版 呪術廻戦0』ハリウッドでの評価は?

THE BATMAN-ザ・バットマン-』(日本公開中)が3週連続で首位に立ち、北米累計興収3億ドルの大台に到達した先週末(3月18日から20日)の北米興収ランキング。これで同作は、DC作品の歴代興収8位にランクイン。興収の推移状況を踏まえれば3000万ドル以上の上乗せは時間の問題であり、そうなると現在4位の『ジョーカー』(19)の3億3545万ドルを上回ることはほぼ確実。ロングヒットで4億ドル台への突入が今後の目標ということになるだろう。


公開から3日間で1769万ドル超のヒットスタートに
公開から3日間で1769万ドル超のヒットスタートに写真:EVERETT/アフロ

すでに速報でもお伝えした通り『劇場版 呪術廻戦0』(日本公開中)が北米公開を迎え、1769万8677ドル(速報値)で2位にランクイン。上映館数で比較すれば、昨年4月に北米公開を迎えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)よりも600館ほど多いにもかかわらず、オープニング興収では400万ドル近い差をつけられてしまったが、それでもこの数字は立派なものである。

気になるのは北米における作品評価。批評集積サイト「ロッテン・トマト」を参照すれば、まず『無限列車編』は48人の批評家がレビューを投稿し、そのうち98%が好意的な評価を獲得。対して『呪術廻戦0』も30人の批評家がレビューを投稿し、97%が好意的な評価。「ロッテン・トマト」が独自に定める“スコア”上は後塵を排したとはいえ、実際のところネガティブ評はいずれも1投稿のみ。観客からの評価はどちらも99%とかなり高いものとなっており、申し分ない結果といえよう。

【写真を見る】『劇場版 呪術廻戦 0』を批評家たちはどう見たのか…「ロッテン・トマト」で評価をチェック
【写真を見る】『劇場版 呪術廻戦 0』を批評家たちはどう見たのか…「ロッテン・トマト」で評価をチェック写真:EVERETT/アフロ

時節的にもう一つ気になるのは、『呪術廻戦0』が来年のアカデミー賞の長編アニメ部門に参戦を果たせるかどうか。『無限列車編』は第93回にエントリーしたもののノミネートには至っていない。カギを握るのは北米での配給会社で、『呪術廻戦0』を担当したCrunchyrollは日本アニメに特化した大手配信サービス。同社自体は賞レース参戦の実績はないが、今年3月からFunimation(『無限列車編』の北米配給)の子会社となっていることからも、エントリーはほぼ確実にしてくると推察できる。とはいえ相手関係やこれまでの賞の傾向を踏まえれば、かなり厳しい戦いとなることは間違いない。

さて、『呪術廻戦0』の他にも新作タイトルがトップ10内に4作品入り、大きな動きを見せた今回の興収ランキング。公開14週目にしてついにトップ5圏外となった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(デジタル配信中)は、北米累計興収7億9748万ドルと、前週から500万ドルの上乗せに成功。平日には前週比半減ほどの興収で推移しており、史上3作品目の8億ドル突破は早くて次週末、遅くとも次週の平日中になることだろう。

文/久保田 和馬

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